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年収600万円で住宅ローン3,000万円は組める?借入額を決めるポイントを解説

更新日:2021.10.28

年収600万円の人は3,000万円の住宅ローンを組むことができるでしょうか。住宅ローンには何種類かの金利と返済期間などの条件によって借りられる金額が変わってきます。

年収600万円であれば、3,000万円のローンを組める可能性は高いですが、借り入れられる上限はいくらでしょうか。
この記事では年収600万円で組むことができる上限金額や金利のタイプによって適切な借入額を解説します。
住宅の購入を検討しているかたは参考にしてください。

年収600万円で住宅ローン3,000万円は現実的な金額

年収600万円で3000万円の住宅ローンを組めば、無理なく返済することができます。条件を下記のように設定します。

返済期間 35年
返済方法 元利均等返済
固定金利 1.5%
返済負担率 20%

この場合に借入可能金額は3,266万円になり、返済負担率も20%とまで抑えられるので毎月の負担も抑えられます。毎月の支払額は約9,2000円です。

住宅ローンを提供している金融機関では融資を行うひとつの基準として、「返済負担率」を25%~35%以下で設けています。

「返済負担率」とは手取り年収に占めるローンの返済額の割合で、年収が600万円の場合、手取り年収480万円で、返済負担率が25%だとすると、480×0.25=120万円となって1年で120万円を返済するということになります。

債務者が滞納するリスクを抑えるために「返済負担率」の基準を設けていて、金融機関ごとに細かい審査の基準は異なります。

住宅金融支援機構と金融機関が提供しているフラット35という全期間固定金利型のローンでは年収400万円未満の場合は返済負担率を30%以下、年収400万円以上の場合は35%以下を目安にしています。

年収600万円の借入限度額は5,900万円だがリスクが大きい

年収600万円で3,000万円を借りれば、毎月の返済の負担も大きすぎず、住宅ローンを利用できます。
では年収600万円で借りられる上限金額はいくらになるでしょう。計算をしてみると借りられる上限金額は5,900万円で、毎月の返済額は約17万5000円になります。

返済負担率が約46%あり、手取りの収入の大半をローンの返済に当てなければいけなく、無理なく返せる金額とは言えません。

年収600万円での住宅ローンはローンのタイプによって異なる

住宅ローンの借入額は手取りの年収に対して返済負担率が20%~25%であれば無理なく返済できる金額となっています。
年収600万円の理想の借入額は2,700万円~3,200万円で、借り入れる金利のタイプによって上下します。

・変動金利の場合
・10年固定金利の場合
・全期間固定金利の場合

ここではローンのタイプごとに、住宅ローンの金額について3点解説していきます。

変動金利の場合

年収600万円を変動金利で住宅ローンを組むときの借入金額の理想は「2,900万円以下」です。他の金利タイプと比べると低い金利でローンが組めます。しかし将来的に金利が上がってしまうリスクがあります。

したがって、仮に金利が上昇したとしても返済負担率が25%を超えないようにローンを組むことが重要になります。

3,000万円を借り入れて10年後に金利が2%上がるとしたら、返済負担率は約25.8%となり、25%を超えてしまいます。金利がどのように変化するかは分かりませんが、変動金利で住宅ローンを組む際には金利が上昇しても無理なく返済できるかをポイントに検討しましょう。

10年固定金利の場合

年収600万円を10年固定金利で住宅ローンを組むときの借入金額の理想は「2,700万円以下」です。10年固定金利では、金利が固定されている期間が終わると金利が大きく上昇してしまう可能性があります。金利の固定期間が終わっても変動金利の125%ルールが適用されないので返済額が大きくなってしまう可能性があります。

ほとんどの金融機関で金利の固定期間が終了した後に優遇幅が小さくなったり、金利が上がったりしているので、返済負担率を20%以下に抑えたほうがいいでしょう。

もし2,800万円を借り入れて、10年後に金利が2%上昇すると返済負担率が25%を超えてしまいます。つまり10年固定金利型の住宅ローンを選ぶときは固定期間終了後の金利優遇幅と金利の上昇を意識して、検討しましょう。

全期間固定金利の場合

年収600万円を全期間固定金利で住宅ローンの借入金額の理想は「3200万円以下」です。全固定金利では金利が変動しないので、借り入れる時点で返済負担率が25%に収まっていれば無理なく返済しやすいでしょう。

しかし、全期間固定金利は他の金利タイプとは違い借入時の金利が高くなります。そのため変動金利で金利が上がらなかったときには、返済する金額は他の金利タイプに比べて多くなってしまいます。

年収600万円の住宅ローン借入額を決めるポイント

住宅ローンの借入額を決めるには重要なポイントがいくつかあります。

・ポイント1.どのような返済計画を立てるか
・ポイント2.貯蓄はどのくらいあるか

上記2点の重要なポイントを意識して、適切な借入額を決めていきましょう。

ポイント1.どのような返済計画を立てるか

年収600万円で住宅ローンの借入額を決めるポイントで返済計画は重要になります。

主に、下記のような返済計画を立てましょう。

・毎月の返済額
・金利を選ぶ
・返済期間

住宅ローンの返済は30年前後と長く続きます。
今だけでなく将来を見据えて返済額を決める必要があり、家を買った後に住居費用を今より捻出できるのか、また今より減らしてその分を教育費、貯蓄に回すのか考えましょう。

さらに家を買った後、固定資産税や都市計画税がかかるため毎月の返済額にかかる税金を加算して毎月の返済額を考えましょう。

金利は上で説明したとおり3種類あります。金利は低い方がお得だと考えがちですが、「変動型」や「固定期間選択型」は返済途中に金利が上がる可能性があります。
一方でフラット35などの「全期間固定型」の金利は最初から負担する金額は大きいですが、払い終えるまで返済額が一定です。

選んだ金利のタイプによって、返済する金額が変わるので、よく吟味して選びましょう。

返済期間は「定年の年齢−現在の年齢」が理想です。
退職金や年金制度が不安な今、定年退職したあとにも住宅ローンの返済が続くと、老後の生活で負担が大きくなります。そのため住宅ローンは定年退職までに払い終えることが理想です。

しかし返済期間を短くすれば、毎月の返済額は高くなります。ローンの返済期間は1年単位で決められるので、毎月の負担を考えて決めるといいでしょう。

ポイント2.貯蓄はどのくらいあるか

住宅を買うときに貯蓄を頭金に使ってしまうのはおすすめできません。
すべて住宅資金に充てると家を買った後に、病気や万が一に備えることができないので不安が残ります。

したがって、引っ越し代や新しい家具家電を買うなどの「入居するため費用」と万が一のときの備える「生活予備費用」を残して住宅の頭金としましょう。

頭金は家の代金の「1割」は少なくとも用意したほうが良く、「2割以上」支払うのが理想です。頭金が多いほど借入額が少なくなり、毎月の返済額を減らせます。

まとめ

住宅ローンを借りるときには、返済のシミュレーションは欠かせません。月々の返済額を計算して、また住宅を購入した後にかかる費用も考えなければなりません。また住宅ローンの返済金額は生活状況の変化によって収入が少なくなったり、思いがけない出費があったりする可能性を考えて余裕をもたせましょう。

また住宅ローンの話は複雑でわかりにくいことが多くあります。しかしその都度調べて自分にあった金利の選択や借り入れる最適な金額や返済期間を選んで住宅ローンを活用しましょう。

しかし、ひとりでは不安が残るという方は「オンリーホーム」にご相談ください。

家づくりはどうすれば良いのか、各制度はどのように活用すれば良いのかなど、住宅に関するご相談をお客様に寄り添い、対応いたします。お気軽にお問い合わせください。

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