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年収300万円で組める住宅ローンの返済額は月々いくら?
更新日:2021.10.28
日本人の平均年収は400万円~500万円だと言われています。これはあくまで平均ですが中央値で見れば年収300万円台の人は多くなります。
そこで、「実際に年収300万円だけど、マイホームの購入はできるか」「年収300万円なら住宅ローンでいくら借りられるの?」と考えている人は多いのではないでしょうか。
この記事では、年収300万円の人が組めるローンの金額やローンの審査を通りやすくするためのポイントを解説します。住宅の購入の際に参考にしてください。
目次
年収300万円における月々の返済額の目安は毎月6万2,000円程度
年収300万円であれば、手取り年収は248万円ほどになります。
年収300万円では返済負担率が30%以下で借入金額が決められます。返済負担率とは年収に占める住宅ローンの返済額の割合のことで、手取り年収248万円に返済負担率30%をかけると年間の返済可能額74.4万円です。
つまり、毎年74.4万円分の返済ができるので、この数字をもとに借り入れられる金額を出すことができます。
年間74.4万円の返済を月に直すと毎月の返済可能額は約6.2万円となりますので、年収300万円の方の場合は6万円以下に抑える必要があります。
年収300万円で組める住宅ローンの額は?
住宅ローンで借りられる限度額を確かめるには「年収倍率」から考える方法と「返済負担率」から考える二通りの方法があります。
「年収倍率」では年収の何倍までの住宅を購入するかの指標で、「返済負担率」は他のローンの返済額を含めて年間で住宅ローンを返済する金額を表している指標です。
・年収倍率から考えると1,500~1,800万円
・返済負担率から考えると2,000万円前後
ここでは、上記2点について詳しく解説していきます。
年収倍率から考えると1,500~1,800万円
年収300万円で組める住宅ローンの額は、年収倍率から考慮すると約1,500~1,800万円となります。
年収倍率とは、購入した住宅の価格が年収の何倍かを表している倍率で「年収倍率=住宅価格÷年収」で計算します。ここでいう年収は所得税や住民税が天引きされる前の総支給額を用いて計算を行い、場合によっては副業での収入も合算します。
したがって、毎月の返済額を考えると住宅ローンの借入額は年収の5~6倍が一般的で、年収300万円なら借入額は1,500万円~1,800万円が適切だと判断できます。
返済負担率から考えると2,000万円前後
年収300万円で組める住宅ローンの額を返済負担率から考慮すると、約2,000万円前後となります。
返済負担率とは、年収に対する1年間の返済額の割合を表している指標で「(返済負担率=返済額の合計÷手取り年収)÷100」で計算できます。返済負担率では住宅ローンの返済だけでなく、カードローンやクレジットの分割払いやスマホの割賦払いも含めて計算します。
年収300万円であれば手取り年収約250万円になるので、返済負担率を30%に設定して借り入れるのとすれば年間で約75万円を返済する予定になります。
したがって、借入期間を35年にすれば総返済額が約2613万円となり、適切な借入額は2,000万円前後とわかります。
年収300万円で住宅ローンに通りやすくする方法
収入面に不安があれば、住宅ローンの審査が通りにくくなってしまうことがあります。
・収入合算をする
・フラット35など借りやすくなる制度を活用する
・頭金を多く用意する
・他の金融機関で審査に出してみる
上記のように、少しでも審査に通りやすくするための方法を紹介します。
収入合算をする
住宅ローンを申請する本人と配偶者の収入を足して住宅ローンの申請をする「収入合算」と呼ばれる方法があります。本人の年収が300万円でも、配偶者の年収が200万円あれば、世帯年収は500万円となり、融資を受けられる金額は上がります。
フラット35など借りやすくなる制度を活用する
フラット35は住宅金融支援機構と金融機関が提携して提供されている住宅ローンですが、民間のローンに比べ、融資基準が緩和されています。雇用形態や勤続年数などの条件が緩和されていて、だれでも利用しやすい制度です。収入が一定以下であればすまい給付金などの現金の給付を受けられる制度もあります。
頭金を多く用意する
頭金を多く払うほど、住宅ローンで借り入れる金額が少なくなり、審査が通りやすくなります。また頭金を多く用意できれば信用実績にもなるので、融資を受けられる可能性が高くなります。できるだけ多くの貯金をして、頭金を多く払えば長期間払い続けるローン生活の負担も軽くなります。
銀行側は融資をする際に「お金をしっかりと返済できるか」を重要視しています。頭金を多く用意できる人は計画的にお金を貯められる人だと印象づけることができ、融資には有利になります。
理想の頭金は物件価格の1割~2割です。しかし万が一働けなくなったことを考えると生活予備費用としてお金も残しておいたほうがいいこともあります。したがって自分の貯金と生活のバランスを考えて頭金で支払う金額を考えましょう。
他の金融機関で審査に出してみる
住宅ローンの審査基準は金融機関によって異なり、同じ借入金額でも審査に落ちる金融機関もあれば、審査に通る金融機関もあります。大手金融機関の審査が通らなかったのなら、地方銀行や信用金庫、ネット銀行などの金融機関での審査を検討しましょう。
複数の金融機関に審査してもらうとで、審査に通る可能性が上がるので、金融機関の選択肢を広げることをおすすめします。
まとめ
年収300万円で住宅ローンを組むときに適切な借入額は1,800万円から2,000万円前後になります。毎月のローンの支払いの条件にもよりますが、返済負担率を30%にすると、毎月62,000円ほどの返済になります。
住宅ローンの返済は長期間払い続ける必要があります。住宅ローンを借りるときの年収も大事ですが、無理なく払い続けることも重要です。そのためシミュレーションを行って、具体的に返済計画を練ることをおすすめします。
「オンリーホーム」では、家づくりはどうすれば良いのか、各制度はどのように活用すれば良いのかなど、住宅に関するご相談をお客様に寄り添い、対応いたします。
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