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注文住宅の窓の種類は?家をおしゃれにする選び方のコツを解説
更新日:2024.04.24
注文住宅において、窓は生活するうえで重要なポイントであり、おしゃれにこだわっている場合も重要な要素となります。
つまり、窓は機能性やデザイン性の両面において重要な役割を担う部分といえるでしょう。
窓と一口に言っても種類は多岐にわたり、マイホームを検討する人のなかには選び方がわからない人も少なくありません。
この記事では、注文住宅における窓の種類や選び方のコツについて解説します。窓選びでお悩みの方は、ぜひ最後までお付き合いください。
【この記事でわかること】
- 注文住宅で窓選びが重要な理由
- 開け方別・デザイン別に見る注文住宅の窓の種類や特徴
- 注文住宅の窓選びで失敗しないコツ
注文住宅で窓選びが重要な理由
窓は注文住宅において重要な役割を担っていますが、この章ではその理由を詳しく解説します。
- 部屋の採光・通風に大きく影響するから
- 家族のプライバシーを確保する必要があるから
- 工夫すれば外観をおしゃれにできるから
順番に見ていきましょう。
部屋の採光・通風に大きく影響するから
窓の設置場所によって採光や風通しが変わることから、室内の環境に大きく影響を与えることになります。
たとえば、南東や東側に窓があれば明るい部屋になり、北向きの家であっても天井窓を採用することで、玄関やリビングが明るく開放的な雰囲気となります。
このように、理想の住環境を維持するためにも窓の位置は重要です。
家族のプライバシーを確保する必要があるから
窓の数が多いほど採用や風通しはよくなりますが、その分でプライバシーの確保が困難になってしまいます。
警察庁によると、一戸建てで泥棒が侵入する場所は窓が53.3%と半分以上を占めています。
【侵入窃盗の侵入口】
1位 | 2位 | 3位 | |
一戸建住宅 | 窓 | 表出入口 | 非常口 |
共同住宅(3階建て以下) | 表出入口 | 窓 | 非常口 |
共同住宅(4階建以上) | 表出入口 | 窓 | 非常口 |
※出典:手口で見る侵入犯罪の脅威|警視庁
つまり、窓の位置にこだわることで、防犯性の高い家づくりが可能になるといえます。
工夫すれば外観をおしゃれにできるから
外壁や屋根、玄関は家の印象に大きく影響し、窓のインパクトも同様に強い傾向があります。
たとえば、道路から見える窓を丸型にすると人の目を惹きつけやすくなり、外観のアクセントとなります。そのため、窓のサイズや形状にこだわることでおしゃれな外観を実現できます。
【開け方別】注文住宅における窓の種類と特徴
窓を選ぶためには開け方の種類と特徴を知っておく必要があります。この章では、代表的な4種類の開け方について解説します。
窓の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
引き違い窓 | 2枚以上のガラスを使い、左右に開く | サイズが大きく、採光を取り入れやすい | 防犯性が低い |
縦(横)すべり窓 | ハンドルを回し縦や横に開閉できる | 気密性が高い | 大きな窓が少ない |
Fix(はめ殺し)窓 | 開閉できない | 気密性が高い | 風通しが確保できない種類や位置によっては掃除できない |
上げ下げ窓 | 上下に2枚のガラスを並べ、上げ下げすることで開閉できる | 気密性が高く種類も豊富である | 掃除しづらい |
引き違い窓
ガラスを2枚以上組み合わせ左右に開閉する引き違い窓には、大きな窓を設置しやすいメリットがあり、明るいリビングを目指したい人におすすめです。
一方で、室内が見えやすく割れやすいことから、防犯性が低いデメリットもあります。
縦(横)すべり窓
縦(横)すべり窓はハンドルを回し、縦や横に開閉できる窓です。
通風の確保が困難な玄関や廊下、階段で採用されることが多く、気密性が高いメリットがあります。そのため、高気密住宅にはよく採用される開け方です。
一方で、構造上の問題で大きな窓にできないデメリットがあります。
Fix(はめ殺し)窓
Fix窓は開閉できない窓であり、採光を常に取り入れるための窓です。
開閉しないので気密性が高いメリットがある一方、風通しが確保できず夏場は湿度が高まる可能性がデメリットといえます。
さらに、Fix窓の種類と位置によっては掃除できない点も大きなデメリットです。
上げ下げ窓
上げ下げするタイプの窓は気密性が高く、ほかにも種類が豊富な点が特徴です。そのため、おしゃれな窓にしやすい点がメリットといえるでしょう。
一方、上げ下げ窓はホコリがたまりやすく可動部に手が届かないこともあり、掃除しにくいデメリットがあります。
【デザイン別】注文住宅における窓の種類と特徴
窓は開け方以外にも、設置場所や役割によって種類が異なり、多くのデザインや特徴があります。ここからは、以下の窓の種類や特徴を解説します。
窓の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
掃き出し窓 | 床から天井付近まである | 庭から出入りしやすく、採光や風通しに優れている | 防犯性が低い |
肘掛け窓 | 腰から上の高さに取り付けられる | 種類が多くおしゃれな窓を見つけやすい | 窓の位置によっては採光と風通しが確保しづらい |
地窓 | 床付近にある | 防犯性が高く採光も取り入れやすい | ホコリが溜まりやすく、掃除の頻度が増える |
天窓 | 天井に設置する | 太陽光を取り入れやすく、明るい雰囲気の室内にできる | 夏場は直射日光が入りやすく、さらに雨漏りの原因にもなる |
高窓 | 天井に近い位置に設置する | 採光の調整がしやすく間取りの設計もしやすい | 天窓同様に夏場は直射日光が入りやすく、さらに雨漏りの原因にもなる |
スリット窓 | 壁面の細長いスペースに
設置された窓 |
空間を広く見せることができる | 他の窓に比べて、サイズや天候によって採光が大きく変わる |
掃き出し窓
リビングと庭の間に設置されることが多い掃き出し窓は、庭から出入りしやすい点が特徴です。
また、窓のサイズも大きく設計できるので採光や風通しに優れています。
その一方で泥棒の侵入経路になりやすく防犯性が低いことから、道路沿いに掃き出し窓が向いている場合は防犯対策が必要となります。
肘掛け窓
腰から上の高さに取り付けられる窓のことで、商品の種類が多くおしゃれな窓を見つけやすいというメリットがあります。
ただし、掃き出し窓ほどは大きくないため、窓の位置によっては採光と風通に向かない点がデメリットといえます。
地窓
腰よりも低く、床付近に設置される地窓には、防犯性が高く採光を取り入れやすいメリットがあります。そのため、暗くなりがちな部屋に設置し、明るい室内を実現させる人もいます。
ただし、地窓はホコリが溜まりやすく、頻繁に掃除しなければ室内の環境が悪くなってしまうので注意が必要です。
天窓
屋根に設置される天窓のメリットは、太陽光を多く取り入れられる点です。
北向きの家や玄関は暗い印象になりがちですが、天窓を採用することで常に明るい雰囲気となります。そのため、土地の向きによっては天窓が重要なポイントになるケースもあります。
一方で、夏場は直射日光が暑い点がデメリットであり、雨漏りの原因にもなるので定期的なメンテナンスが必要です。
高窓
高窓は天井に近い位置に設置する窓であり、天窓と似たようなメリット・デメリットがあります。ただし、高窓の方が太陽光の位置を設定しやすく、間取りの自由度が高いとされています。
スリット窓
窓の前に細長い枠を設置するスリット窓は、スリットの効果によって空間を広く見せることができます。防犯性も高いことから、人の目を防ぎつつ採光を取り入れたい場合におすすめです。
その一方で窓の大きさや天候によって採光が大きく変わり、天気が悪いと暗い室内になることもあります。
注文住宅の窓選びで失敗しないコツ
注文住宅を建てるのであれば窓選びを重視すべきですが、種類が多く迷ってしまうこともあります。この章では、注文住宅の窓選びで失敗しないコツを紹介します。
- 採光とプライバシーの両立を意識する
- 部屋ごとに風通しの良さを検討する
- インテリアとのバランスを考慮する
採光とプライバシーの両立を意識する
採光を高めると防犯性が低くなり、プライバシーが高い窓は小さくなる傾向にあります。どちらのポイントも注文住宅において重要であることから、両立させる窓を選ぶことが重要です。
たとえば、大きな掃き出し窓を採用するのであれば、防犯ガラスや二重ロックも合わせて採用することがおすすめです。
このように、採光と防犯性のどちらにも優れている窓を選ぶことがポイントです。
部屋ごとに風通しの良さを検討する
玄関や階段、北側の部屋は風通しを重視することで快適な空間になります。部屋の特徴に合わせて窓を選定することも大きなポイントです。
特に玄関は湿気が溜まりやすいため、風通しにこだわるべきだといえます。
インテリアとのバランスを考慮する
窓はインパクトが強いため他のインテリアと調和しているか意識して選定することが重要です。
迷ってしまう場合はインテリアコーディネーターに相談し、プロのアドバイスを参考にしつつ検討することが大切です。
注文住宅の窓はコツを意識して自分に合ったものを選ぼう
注文住宅において窓選びは重要であるものの、種類や形状が多くインターネットで調べても決められない人が多くいます。
オンリーホームではモデルハウスの見学も実施しており、実際の使い方を確認しながら窓の選定を進められます。岐阜県を中心に多くのモデルハウスを公開していますので、窓選びでお悩みの方はオンリーホームにお問い合わせください。