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四角い家(キューブ型住宅)とは?デメリットやおしゃれにするコツも
更新日:2023.12.27
この記事では、四角い家(キューブ型住宅)の概要について解説します。
“キューブ型住宅”と呼ばれる四角い家は、スタイリッシュなデザインが人気です。現在では、多くのハウスメーカーがキューブ型住宅を供給しています。ただし、キューブ型住宅は一般的な住宅と異なる点も多く、デメリットがあることを押さえておかなければなりません。
この記事では、キューブ型住宅のメリット・デメリットやおしゃれにするコツも解説するので、キューブ型住宅が気になる人は、ぜひ本記事を最後までお読みください。
【この記事でわかること】
● キューブ型住宅のメリット・デメリット
● キューブ型住宅をおしゃれにするコツ
四角い家(キューブ型住宅)のメリット
キューブ型住宅には、主に以下4点のメリットがあります。
- スタイリッシュな外観デザインになる
- デッドスペースが少ない
- コストがかかりにくい
- 気密性・耐震性が高い
順番に見ていきましょう。
スタイリッシュな外観デザインになる
キューブ型住宅は、直線的でスタイリッシュなデザインの家です。近年では、外観で他の家と差別化できることに、魅力を感じる人が多く人気の住宅です。
直角に切り出された外観デザインは都会に馴染みやすく、さらに郊外に建てた場合でも人の目を引くようなインパクトを残せます。
キューブ型住宅は、オリジナル性の高い家を建てたい人におすすめです。
デッドスペースが少ない
敷地が四角の場合、家の形状が曲線だと、どうしてもデッドスペースが増えてしまいます。
一方で、直線で構成されるキューブ型住宅は敷地との相性が良く、有効活用できるスペースを増やせます。購入した不動産を無駄なく活用したい人に向いているでしょう。
コストがかかりにくい
凹凸がない外観は特殊な加工をする必要がありません。そのため、建築コストを抑えられるというメリットがあります。
外観デザインがシンプルなキューブ型住宅を選択することで、家づくりにかかる総額を抑え、資金計画に余裕を持たせられます。
気密性・耐震性が高い
キューブ型住宅は凹凸部分が少ないことで隙間が発生しにくい構造であり、気密性を高められます。さらに、角が少ないため地震発生時のエネルギーを分散でき、耐震性が高くなります。
同じ仕様の建物であれば、キューブ型住宅のほうが高性能住宅を建てやすいため、安全な家づくりを目指す人にとっては大きなメリットになるでしょう。
四角い家(キューブ型住宅)のデメリット
キューブ型住宅を検討する際には、前述したメリットと併せてデメリットも抑えておくことがおすすめです。
- 外壁が劣化しやすい
- 風雨による雨漏り・雨音に注意が必要
- 直射日光や熱の影響が大きい
上記3つのデメリットを順番に解説します。
外壁が劣化しやすい
キューブ型住宅は直線的な外壁とフラットな屋根が特徴です。しかし、軒や庇がないため、紫外線を浴びる面積が多く、劣化しやすいというデメリットがあります。
特に、屋根や南東側の外壁は劣化が激しく、メンテナンス費用が高くなるおそれがあります。
キューブ型住宅を建てる場合は、日当たりによる外壁の劣化に注意しましょう。
風雨による雨漏り・雨音に注意が必要
屋根がフラットなキューブ型住宅は水が溜まりやすく、一般的な住宅よりも雨漏りしやすいというデメリットがあります。
そのため、漏水防止処理や屋根塗装を定期的に実施する必要があります。屋根に緩やかな傾斜をつけて水が流れやすくする方法もおすすめです。
また、豪雨の際には雨音が気になることもあり、2階の部屋は防音対策が必要になるケースがあります。
直射日光や熱の影響が大きい
凹凸がないキューブ型住宅は直射日光を受ける面積が広く、さらに、壁の反射によって外壁付近が熱くなる傾向があります。
夏場は一般的な住宅よりも暑く感じることがあり、猛暑の対策が必要です。
窓の上に庇を設置したり両側の壁をせり出させたりして、日差しが避けられる構造にするとよいでしょう。
四角い家(キューブ型住宅)で失敗しないための対策
キューブ型住宅は独特な形状であり、住んでから後悔する人は少なくありません。失敗しないためにも、以下4つのポイントを押さえて建築することが大切です。
- 理想の間取りを具体的にイメージしておく
- 外壁・屋根の素材は劣化しにくいものを選ぶ
- 屋根の形状を工夫する
- 直射日光が差し込まない構造にする
順番に解説します。
理想の間取りを具体的にイメージしておく
どのような間取りなら快適な生活を送れるかイメージすると、キューブ型住宅のデメリットを解消できます。
例えば、雨音が気になるのであれば2階の天井高を高くしたり、日差しによる劣化が気になるなら南東側だけ耐久性の高い外壁に変更したりすると、トラブルを抑制できるでしょう。
キューブ型住宅のデメリットを補うためにも、理想の間取りをイメージして対策と両立させることがポイントです。
外壁・屋根の素材は劣化しにくいものを選ぶ
太陽光に含まれる紫外線は外壁や屋根にダメージを与えるため、なるべく耐久性の高い素材を選ぶことがおすすめです。
実際に、キューブ型住宅にはガルバリウム鋼板やタイルなどが採用されることが多く、メンテナンスの費用や工数を抑えた工夫を盛り込んだ設計が一般的です。
そのため、外壁や屋根の素材を選定する際には、ハウスメーカーのアドバイスを受けつつ、耐久性の高さで選ぶことが重要です。
屋根の形状を工夫する
キューブ型住宅は立方体のような形状をしていますが、屋根だけ斜めにする方法があります。紫外線による劣化を抑えられ、綺麗な外壁を長期間保持できます。
また、屋根を斜めにすると水が溜まりにくくなるため、おすすめの形状です。
直射日光が差し込まない構造にする
直射日光は、外壁だけでなく直接室内に差し込むことで、人体に悪影響を与えるおそれがあります。太陽の動きを計算した間取りにしたり窓の配置を変更したりすることが、失敗しないコツです。
特に夏場は、直射日光がストレスになるケースもあるため、日差しの対策は必須です。
デザインを悪化させたくない場合は、遮光度の高いカーテンを後付けしたり玄関だけ少し内側に設計したりすることを検討しましょう。
四角い家(キューブ型住宅)をおしゃれにするコツ3選
キューブ型住宅は、ただ建てるだけではのっぺりした印象になってしまうため、おしゃれに見せるための工夫が必要です。
- 立体感のある外観にデザインする
- 外観と外構をセットで考える
- 扉や窓の形状・配置にこだわりを持つ
キューブ型住宅をおしゃれにする上記3つのコツを解説します。
立体感のある外観にデザインする
白や黒といった単色ではなく、”白×黒”や”白×ブラウン”、”黒×木目”などのツートンカラーにすることで、立体感のある外観デザインにできます。
カラーコーディネーターのアドバイスを受けると、色の組み合わせをおしゃれに仕上げられます。
外観と外構をセットで考える
家の見た目は、建物の外観だけでなくフェンスや庭などの外構との調和も重要です。おしゃれに見せるためには外観と外構をトータルコーディネートする必要があります。
外構デザインを決める際には、ハウスメーカーから外観と外構のパースを作成してもらい、イメージ通りの内容になっているかを確認すべきでしょう。
扉や窓の形状・配置にこだわりを持つ
キューブ型住宅は直射日光が差し込みやすい形状です。そのため、太陽の動線に合わせて斜めにするなど、窓や扉の形状、配置にこだわることでデメリットを解消した住宅にできます。
また、おしゃれに見える位置に扉と窓を配置することで、自慢したくなる外観デザインになります。
デザインと実用性のバランスを取りながら家づくりを進めることが、キューブ型住宅をおしゃれに見せるコツです。
四角い家(キューブ型住宅)は工夫次第でおしゃれに仕上がる
キューブ型住宅を建てる際には、のっぺりした印象を与えないためにもさまざまな工夫が必要です。この記事で解説したメリット・デメリットやポイントなどを押さえて、後悔のない家づくりを実現させましょう。
オンリーホームでは、キューブ型住宅や一般住宅をおしゃれに見せるためのノウハウが蓄積されており、オリジナル性の高いプランを提案します。
キューブ型住宅で失敗したくない人やキューブ型住宅の購入を検討している場合は、ぜひオンリーホームにお問い合わせください。