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断熱材11種類の特徴を徹底比較!メリット・デメリットや選ぶポイントも

更新日:2022.11.01

快適な住環境を確保するためには、良い建築材料を使う必要があります。

その中でも、断熱材は家屋内の環境に大きな影響を与えるため、非常に重要な建材だといえます。しかし、建築に馴染みのない一般の人にとっては、断熱材にそれぞれどのような特徴があるのかを知ることは難しく、ハウスメーカー任せになってしまうことが多いです。

そこで、この記事では一般的に建築でよく使用される11種類の断熱材の特徴とメリット・デメリットについて解説します。

これから家を建てる人や断熱材について知りたいという人は、是非最後までお読みください。

そもそも断熱材にこだわるべき理由は?

断熱材は重要な建材ではあるものの、こだわる理由はあるのでしょうか?重要だからというだけであれば柱や梁も重要です。

・住宅寿命が縮まる危険があるから

・健康被害を受ける危険があるから

ここでは、上記2点から断熱材にこだわるべき理由について解説します。

住宅寿命が縮まる危険があるから

住宅寿命とは、住宅を安全に使用できる年数のことです。明確な基準はないものの、国土交通省が公開している法定耐用年数では、木造が22年、鉄骨で47年と定められています(※)。

しかし、実際には法定耐用年数を超えても快適な住環境を維持している家は多く、築50年以上経過してもスキマ風が入らない家もあります。

このような家に共通している点として、優れた断熱材を取り入れていることが多いです。

つまり、断熱材の選定次第では数十年後の家屋内環境が大きく変わるということになります。

※引用元:東京都主税局「減価償却資産の耐用年数表」

健康被害を受ける危険があるから

ホルムアルデヒドやトルエン、クロルピリホスといった有害物質は極微妙に家の建材に含まれているケースがあります。

有害物質を完全に含まない家を建てることはほぼ不可能と言われていますが、長期間人体に影響を受けるような建材は避けるべきです。

この記事で紹介する11種類の断熱材は非常に優れており、人体への有害な影響を与えることはありません。しかし、世の中には価格が安く品質が良くない断熱材もあります。

そのため、コストだけを重視し断熱材の効果や性能を把握しないまま選択することには、大きなリスクがあるといえるでしょう。

断熱材11種類の比較一覧表

ここでは、代表的な断熱材と特徴を紹介します。どのような断熱性があるのかを、特徴と合わせておおまかに理解するようにしましょう。

種類名称メリットデメリット工法伝導率
繊維系グラスウール・燃えにくい

・比較的安価

・吸音性が高い

・防虫性がある

・湿気に弱い充填0.05
繊維系ロックウール・燃えにくい

・比較的安価

・軽い

・防虫性がある

・湿気に弱い充填0.038
繊維系セルロースファイバー・調湿性能がある

・吸音性が高い

・防虫性がある

・重い

・比較的高価

充填0.04
繊維系インシュレーションボード・吸音性が高い

・調湿性能がある

・防虫性がない

・比較的高価

充填0.05
天然素材系羊毛・調湿性能がある

・防虫性がある

・入手しにくい

・比較的高価

充填0.039
天然素材系炭化コルク・調湿性能がある

・吸音性が高い

・防虫性がある

・比較的高価

・入手しにくい

充填0.034
発泡プラスチック系ポリエチレンフォーム・湿気に強い

・耐水性が高い

・吸音性が高い

・熱に弱い充填0.042
発泡プラスチック系ビーズ法ポリスチレンフォーム・湿気に強い

・耐久性が高い

・軽い

・熱に弱い外張り0.043
発泡プラスチック系押出法ポリスチレンフォーム・湿気に強い

・軽い

・入手しやすい

・熱に弱い

・耐久性が低い

外張り0.04
発泡プラスチック系硬質ウレタンフォーム・断熱性が高い

・耐久性が高い

・吸音性が高い

・有害物質が発生する可能性がある

・防虫性がない

充填

外張り

0.024
発泡プラスチック系フェノールフォーム・経年劣化に強い

・耐水性が高い

・耐熱性がある

・防虫性がない充填

外張り

0.026

※参考資料:国土交通省「表示・評価方法基準(省エネ)における検討方針」

繊維系の断熱材4種類の特徴

代表的な繊維系の断熱材は4種類あります。断熱材の中では安価な素材が多く、入手しやすいという点からも多くの建築材料に使われる断熱材となっています。

・グラスウール

・ロックウール

・セルロースファイバー

・インシュレーションボード

ここでは、上記の繊維系断熱材について解説します。

グラスウール

グラスウールは、多くの建材に使われている断熱材です。

リサイクルガラスを繊維状に加工し、厚みをもたせることで断熱性能を高めることができます。

また、吸音性に優れており、さらにはガラスということもあって害虫が発生しにくいという特徴もあります。使用されているガラスの大半はリサイクルガラスとなっており、環境意識の高まりから人気の断熱材となっています。

良い点が多いグラスウールですが、ガラスの性質上湿気を放出することがなく、地域によっては湿気をためこんでしまうというデメリットもあります。

したがって、建築するエリアでグラスウールによる結露が発生していないか確認しましょう。

ロックウール

グラスウールと同じような性能を持つ断熱材に、ロックウールがあります。

グラスウールの素材がガラスであるのに対し、ロックウールは岩石やスラグです。グラスウールより平均的な価格は高いものの、グラスウールに比べて軽いという特徴があります。

セルロースファイバー

セルロースファイバーの素材は紙やおがくず等です。調湿性能があり、吸音性も高い断熱材となっています。また、製造過程でホウサンなど防虫効果の高い原料を含有させるため、害虫に対しての態勢があります。

その一方、断熱材の中でも重量が重く、費用は比較的高いというデメリットがあります。

インシュレーションボード

インシュレーションボードはセルロースファイバーと同じく木材をベースにした断熱材です。木材を粉砕し撥水加工したボードは、セルロースファイバーよりも軽いという特徴があります。

また、セルロースファイバーと同様の調湿効果や吸音性があるものの、ホウサンを含有させることがないため、防虫対策としてはセルロースファイバーよりも弱い傾向にあります。

天然素材系の断熱材2種類の特徴

代表的な天然素材系の断熱材は2種類あります。

健康意識が高いユーザーに選ばれやすい断熱材ですが、一般的な流通量は少なく価格は繊維系よりも高目であることが多いです。

・羊毛

・炭化コルク

ここでは、下記2種類の天然素材系断熱材について解説します。

羊毛

羊毛は調湿効果が非常に高い断熱材です。ダウンジャケットのように湿気を調節することができるため、家屋内の環境を快適に保つことができます。

一方、健康意識の高い人が選ぶ傾向にあり、一般的な断熱材ではないため入手することが難しいという特徴があります。

したがって、導入検討する際には納期が長くなることを考慮しておきましょう。

炭化コルク

コルクは調湿性能と防虫性能が高く、炭化させることで断熱材として使用することができます。

アレルギー対策として有効な炭化コルクですが、コストパフォーマンスが悪く入手ルートも少ないことから建築費の総額バランスを見ながら導入検討する必要があります。

発泡プラスチック系の断熱材5種類の特徴

代表的な発泡プラスチック系の断熱材は5種類あります。発泡スチロールのような断熱材がイメージとして近く、繊維系や天然素材系に比べ軽いという特徴があります。

また、いくつかの断熱材は製造方法によって種類が分かれています。

・ポリエチレンフォーム

・ビーズ法ポリスチレンフォーム

・押出法ポリスチレンフォーム

・硬質ウレタンフォーム

・フェノールフォーム

ここでは、上記5種類の発泡プラスチック系断熱材について解説します。

ポリエチレンフォーム

ポリエチレン樹脂を発泡させ成形する断熱材です。湿気や耐水性、吸音性が高いという特徴があり、扱いやすいというメリットがあります。

一方で、熱に弱く火災時には大きく損傷するリスクがある点に注意が必要です。

ビーズ法ポリスチレンフォーム

ポリスチレンと難燃剤を混合させ成形加工される断熱材です。いわゆる発泡スチロールがこれにあたります。

耐水性や吸音性に優れており軽いというメリットがありますが、耐久性が低く熱に弱いというデメリットがあります。

非常に加工しやすいため、ローコスト住宅を検討している人にとってはおすすめの断熱材といえるでしょう。

押出法ポリスチレンフォーム

発泡プラスチック系断熱材の中では多く使用されており、押出成形によって成形されます。

ボード上に成形される断熱材ですが、ロット生産することで発泡プラスチック系断熱材の中でも安価に製造できます。

ビーズ法ポリエチレンフォームと同様に、価格を重視したい人向けの断熱材は耐久性が低く、熱に弱いという点がデメリットです。

外張り断熱材として使われることが多い押出法ポリエチレンフォームは、家全体の耐久性を考慮した上で導入する必要があります。

硬質ウレタンフォーム

ウレタンはボード上の製品と現場で吹き付けるタイプの2種類があります。どちらも発泡プラスチック系断熱材では断熱性能と耐久性が高いというメリットがあります。

一方で、火災時には有毒ガスが発生するリスクがあり、防虫効果も低いです。したがって、導入時にはハウスメーカーとリスクを踏まえて検討するようにしましょう。

フェノールフォーム

フェノール樹脂に発泡剤と硬化剤を混合させ成形する断熱材です。発泡プラスチック系断熱材の中でも性能が高く、断熱性や吸音性、耐久性、耐火性に優れています。

2022年現在で人気のフェノールフォームは、価格が高価になるというデメリットがあるので注意が必要です。

断熱材の種類を選ぶポイント

代表的な断熱材だけでも11種類もあり、特徴を理解した上であっても選択に多くの工数がかかってしまいます。では、断熱材を選ぶ際にはどのようなポイントがあるのでしょうか。

・熱への耐久性があるか

・燃えにくいか

・有毒ガスが発生しないか

・湿気への耐久性があるか

・気密性はあるか

ここでは、上記5点における断熱性の種類を選ぶポイントについて解説します。断熱材として重要なポイントを押さえておけば、それほど時間をかけずとも選ぶことができるでしょう。

熱への耐久性があるか

近年の猛暑時は気温が非常に高く、断熱材においてもこれまでの常識が通用しない気候になることもあります。そういった環境で熱の影響を受け、断熱材が変質してしまうこともあります。

季節が夏になる度に断熱材を交換するわけにはいかないため、熱に耐久性がある断熱材を選ぶようにしましょう。

燃えにくいか

火災発生時にすぐに燃えてしまう断熱材を選択することは、好ましいとはいえません。断熱材が難燃素材であれば外からの延焼を防ぐことができ、家屋内のダメージを最小限におさえることができます。

燃えにくい断熱材を選ぶことで、快適な住環境だけでなく火災から家を守るという効果も見込むことができます。

有毒ガスが発生しないか

火災時に有毒ガスが発生した場合、家族だけでなく近隣住民にも大きな影響を与えてしまいます。

したがって、断熱材が燃えた際に有毒ガスが発生しない素材であることを必ず確認しましょう。

湿気への耐久性があるか

日本は湿気が多く、湿気をためこんでしまう断熱材は結露の原因にもなります。結露はカビやダニの発生、壁紙が剥がれるといった様々な問題を引き起こします。

・したがって、ある程度調湿効果を保有している断熱材を選ぶようにしましょう。

気密性があるか

断熱材は外気を中に入れないという役割があります。優れた断熱材は気密性が高く、非常に小さなアレルギー物質の侵入を防ぐことができます。

したがって、小さなお子様やペットがいる家庭では気密性の高い断熱材を導入するようにしましょう。

断熱材の種類に関するよくある質問

断熱材を選ぶ際は様々な質問をハウスメーカーや建材メーカーに投げかけます。

ここでは断熱材に関するよくある質問について解説します。

・断熱材はどこで購入できる?

・断熱材の種類と比較する際の「熱伝導率」とは?

・断熱材の種類で床におすすめなものは?

断熱材はどこで購入できる?

断熱材は建材メーカーから直接購入することができますが、ホームセンターやネット通販でも購入可能です。

個人売買でも購入できますが、保証の観点から建材メーカーかホームセンターで購入することをおすすめします。

断熱材の種類を比較する際の「熱伝導率」とは?

熱伝導率とは熱の伝わりやすさを値にした指標です。値が大きいほど熱が伝わりやすいということを示しています。

今回解説した11種類の断熱材は、グラスウールが熱を伝えやすくフェノールフォームが熱を通しにくい断熱材です。

ただし、グラスウールも一般的な断熱性能は保有しており、一方フェノールフォームは熱伝導率が小さいものの、非常に高価です。つまり、断熱材を選ぶ際には熱伝導率だけでなく価格などを踏まえて総合的な判断をする必要があるでしょう。

断熱材の種類で床におすすめなものは?

断熱材を用いた床の断熱には、床断熱工法を用います。

フローリングの下に断熱材を設置することで底冷えなどを防止する工法ですが、グラスウールやロックウールといった繊維系がおすすめです。

価格が安く防虫性と耐久性が高いため、長期間人が歩く床の断熱材として向いているという点が理由です。

最適な断熱材を選択して快適な生活を送ろう

断熱材は種類によって性能や価格が大きく変わり、建築後の住環境に大きな影響を与えます。

そのため、価格だけで軽率に決めてしまうことはおすすめできません。

また、高価な断熱材は様々なメリットがあるものの、総建築費を圧迫する可能性があります。

どのような断熱材を選択するのかは家作り全体のバランスを見る必要があるため、ハウスメーカーや建材メーカーに相談し後悔のない断熱材選定をするようにしましょう。

オンリーホームでは、断熱材と気密性を兼ね備えた吹き付け断熱の住宅プランを実現しています。他にも、お客様に寄り添いながら最適なプランを提案しますので、家づくりをご検討中の方は、ぜひ一度モデルハウスへお越しください。

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