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借金があっても住宅ローン審査に通る?落ちる原因や対策方法を紹介
更新日:2022.06.27
マイホームの購入は多くの方にとって人生で一番大きな買い物となるので、現金だけで賄うことは現実的ではなく、金融機関から融資を受けて購入することが一般的です。
住宅ローン審査に通らなければマイホームを取得することは難しいので、借金がある方は融資に問題がないか不安に感じている方も多いでしょう。
そこで今回は、借金があっても住宅ローン審査に通るかどうかについて解説しますので、マイホーム購入を検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。
目次
借金があっても住宅ローン審査に通る?
結論から申し上げると、借金があっても住宅ローン審査に通るので、マイホーム購入をあきらめる必要はありません。
ただし、必ず審査に通るわけではなく、返済負担率や申込者の信用情報など一定の審査条件は存在します。
審査条件は金融機関ごとに異なるものの、ある程度共通する部分がありますので、以下のポイントを押さえて下さい。
・借金の種類によっては住宅ローンを借りることができる
・借金している場合は返済比率が重視される
・税金を滞納している場合は住宅ローンを組めない
・住宅ローンの審査で借金を隠し通すことはできない
順番に見ていきましょう。
借金の種類によっては住宅ローンを借りることができる
一口に借金といっても、その種類は様々であり、自動車ローンや奨学金など明確な借入の目的があれば問題となる可能性は低く、借入の妨げとなりません。
ただし、消費者金融からの多額の借入やクレジットカードのキャッシングなどについては、金融機関からネガティブな要因とみなされ、審査に不利であることは否めませんので注意しておきましょう。
借金している場合は返済比率が重視される
返済比率とは、年収に占める住宅ローンの年間返済額の割合のことであり、審査でも重視されるポイントの一つです。
自動車ローンなど他の借入を踏まえて算出されますので、借金の状況次第では審査の可否や融資上限額に大きな影響を与えることに留意して下さい。
返済比率30〜35%が審査基準の目安とされているものの、家計に無理のない返済プランを立てるのであれば、返済比率を20〜25%に留めておくとよいでしょう。
税金を滞納している場合は住宅ローンを組めない
借金ではありませんが、税金を滞納しているケースも住宅ローンを組むことはできません。
基本的に国税は他の債権に優先して納税者の財産から徴収されるため、金融機関としても貸し倒れのリスクを回避したいと考えることが原因です。
尚、審査にあたって納税証明書の提出が必要となりますので、税金の滞納を隠して申込をしても審査に通ることはありません。
住宅ローンの審査で借金を隠し通すことはできない
住宅ローン審査の際に、金融機関は申込者の個人信用情報を調査しますので、借金を隠し通すことはできません。
借金を隠すことは虚偽の申告にあたり、審査の打ち切りや審査に落とされるなどデメリットが多いので、誠実かつ正確な対応が求められます。
借金していて住宅ローンの審査に落ちる主な原因3つ
借金をしていて審査に落ちる主な原因をまとめていますので、審査の申込をご検討中の方は事前に内容を把握しておきましょう。
・奨学金の返済遅延
・過去にクレジットカード支払いを滞納していた
・他の借金によって返済負担率が高くなっている
順番に見ていきます。
奨学金の返済遅延
審査に落ちる原因として奨学金の返済遅延が挙げられ、他の借金と同様に3ヶ月以上の滞納や複数回の延滞などは審査に大きく影響してしまいます。
公的な側面があり借金ではないかもしれないと誤認される方もいるかもしれませんが、借金には違いありませんので注意して下さい。
過去にクレジットカード支払いを滞納していた
過去にクレジットカード支払いを滞納していたケースも審査に落ちる原因の一つです。
支払の滞納により信用情報機関に異動情報が記録されると、一定期間は審査承認が望めません。
ただし、全ての延滞情報が記録されるわけではなく、主に約定返済日より61日以上、または3ヶ月以上の延滞が対象となります。
他の借金によって返済負担率が高くなっている
返済負担率の算出に住宅ローン以外の借入が影響することは先に述べた通りであり、知らないうちに融資上限が圧迫され、審査に通らなかったり、条件付きでの承認となったりすることにも注意して下さい。
借金がある人の住宅ローン審査対策方法6選
借金がある人の審査対策方法を以下の通りまとめていますので、審査に不安のある方は、それぞれの内容を把握して審査申込に臨んで下さい。
・住宅ローン以外の借金を全て返済する
・新たな借金を作らない
・頭金を増やして返済負担率を下げる
・住宅ローンの借入額を見直す
・住宅ローンの返済期間を長くする
・住宅ローンの審査を受けずに信用を高める
順番に見ていきましょう。
住宅ローン以外の借金を全て返済する
他の借金を減らすことで返済負担率に余裕が生まれますので、自動車ローンなど返済期間が短く、毎月の負担額が大きいものから検討してみましょう。
手元資金をどのように使用するかは、家計の状況により最適解が異なりますので、自分たちだけで答えが出ない時は専門家に相談して下さい。
新たな借金を作らない
マイホーム購入をご検討中、または審査手続き中に新しい借金を作らないことにも留意して下さい。
返済負担率は重要な審査基準の一つであり、融資枠を十分に確保するためにも、住宅購入を検討する段階で無駄な借入を増やしてはいけません。
頭金を増やして返済負担率を下げる
頭金の割合を増やすことで返済負担率が下がれば、審査に有利に働きますが、急な出費に対応するためにも、最低限の生活防衛資金は手元に残しておくことをおすすめします。
住宅ローンの借入額を見直す
審査承認を得るためには、借入額を見直す判断も時には必要であり、購入物件や建築プランの変更も検討して下さい。
念願のマイホームを手に入れたとしても、返済に追われる状況では快適な暮らしは望めません。
住宅ローンの返済期間を長くする
同じ借入金額のケースでは、返済期間が長いほど月々の返済額が少なくなり、審査に有利に働きますが、返済期間が長いほど支払金利が増え総支払額も増えることに注意が必要です。
住宅ローンの審査を受けずに信用を高める
異動情報が登録されると審査に通らないことは先に述べた通りであり、信用を高めるために購入時期を変更する判断も必要となります。
住宅購入の準備期間と割り切って考え、審査を有利に進められるように手元資金を蓄えておきましょう。
住宅ローンの借金に関するよくある質問
住宅ローンの借金に関するよくある質問をまとめていますので、他の方の疑問点を自分たちのケースに置き換えて考えてみましょう。
・住宅ローン審査をしたら家族に借金がばれる?
・信用情報に「異動」の記載がある場合は対処できる?
・借金を住宅ローンに組み込む方法はある?
順番に見ていきます。
住宅ローン審査をしたら家族に借金がばれる?
住宅ローン審査をしても基本的には家族に借金がばれることはありません。
金融機関から通知されるのは結果だけであり、審査に通らなかったケースでも理由は開示されないことが理由です。
信用情報に「異動」の記載がある場合は対処できる?
信用情報に異動の記載がある場合は、延滞情報の保有期間が過ぎるまでローン審査申込を待ちましょう。
情報保有期間は契約期間中及び契約終了後5年以内となっていますので、その間は住宅購入の頭金の準備に充てて下さい。
借金を住宅ローンに組み込む方法はある?
住宅ローンは資金使途が契約書で定められており、他の借金を組み込む方法はありません。
契約違反が発覚した場合、金融機関から一括返済を求められるリスクもありますので、非常に危険な行為といえるでしょう。
まとめ:借金がある場合は工夫して住宅ローンの審査を受けよう
借金がある方でも住宅ローン審査に通るので、住宅購入をあきらめる必要はありません。
しかし、借入の状況によっては工夫が必要なケースもあり、審査の概要を把握しておくことが求められますので、審査に不安がある方は自分たちだけで悩まず専門家に相談してみましょう。
オンリーホームでは家づくりだけでなく、お客様の現在と将来を考慮した資金計画作りもお手伝いしていますので、家づくりでお悩みの方は、お気軽に個別相談会へ足をお運び下さい。