Column
コラム
ローコスト住宅のメリットとは?デメリットや後悔しないためのポイントも
更新日:2022.04.25
「注文住宅を建てたいけど、あまり予算をかけたくない!」というときに検討されるローコスト住宅。一方で、「本当に安いの?」「品質に問題はない?」という心配もあります。
そこで本記事では、ローコスト住宅のメリットやデメリット、建てるときのポイントについて詳しく解説していきます。
ローコスト住宅を検討している人はぜひ参考にしてください。
そもそもローコスト住宅とは?
そもそもローコスト住宅とは、一般の住宅よりも安い価格で建てることができる住宅を指します。具体的な金額でいうと坪単価40万円以下からローコスト住宅に分類されます。
通常の住宅よりも安い金額で建つのだから耐震性に不安があると思う人も少なくありません。しかし現代の建築基準法に適合した建物なので、安全性に大きな問題があるわけではないです。
ローコスト住宅では使用する建材や建具を統一することによって、大量発注を行い、原価のコストダウンにつなげています。
ローコスト住宅(坪40万円) | 一般的な住宅(坪80万円) | |
---|---|---|
30坪 | 1,200万円 | 2,400万円 |
40坪 | 1,600万円 | 3,200万円 |
50坪 | 2,000万円 | 4,000万円 |
60坪 | 2,400万円 | 4,800万円 |
ローコスト住宅は一般の住宅でかかる建設費用の半分以下の金額で建築できるため、若年層を中心として人気があります。
ローコスト住宅のメリット5つ
ローコスト住宅は一般の住宅に比べて、価格が安いのが特徴です。
さらに、他にも魅力的なメリットがあります。
・施工期間が短い
・建て替え・住み替えがしやすい
・年収や自己資金に余裕がなくても購入できる
・予算次第ではオプションを追加できる
・住宅ローンを組みやすい
上記5点のメリットを、具体的に解説していきます。
施工期間が短い
ローコスト住宅は人件費を削減するために、徹底的に効率化されており、一般の住宅に比べて短い期間で建築できます。
一般的な住宅では設計から引き渡しまで約6ヶ月かかってしまいますが、ローコスト住宅では約3ヶ月で引き渡されます。
ローコスト住宅で使用される建材の規格は一定のため、工場で一斉に加工してから現地で施工されます。さらに、施工内容もパターン化されているため素早く施工が行われて、施工期間が短くなります。
転勤の都合や、子供の進学などによって「できるだけ早く一戸建てが欲しい」という人にもローコスト住宅はおすすめです。
建て替え・住み替えがしやすい
ローコスト住宅は購入資金が少なくても建てられるため、初期費用を節約できます。
一般の住宅ではある程度の年数が経過するとリフォームなどのメンテナンスが必要となりますが、建て替えることは資金面から考えると難しいです。
ローコスト住宅では初期費用を節約しているため、リフォーム時に資金が余っていれば、建て替えも選択肢に入ります。
また、ローコスト住宅の間取りはシンプルになっているので、建て替えまで行わなくても既存の部屋を区切って、新しい部屋を作るといったリフォームを手軽に行えます。
年収や自己資金に余裕がなくても購入できる
ローコスト住宅は住宅ローンの借入額が低くなるため、年収や自己資金に余裕がなかったとしても購入しやすいです。
若くて年収も上がっていなかったり、預貯金がほとんど用意できなかったりする場合でもローコスト住宅なら購入できるでしょう。
予算次第ではオプションを追加できる
ローコスト住宅は住宅内の全てが規格で決められているため、注文住宅のように自分好みでオーダーすることはできません。ただし、予算に余裕があれば、オプションを付け加えることでアップグレードできます。
キッチンなどの住宅設備のグレードを上げるのも良いですし、住宅の断熱性も高めるオプションもあります。
ライフスタイルに合わせて、自分に合ったオプションを選択しましょう。
住宅ローンを組みやすい
住宅を購入するときにほとんどの人は住宅ローンを利用します。住宅ローンは年収から逆算され、借りられる額が算出されますが、購入する家の金額が高いほど、借りられる額も多くなります。
ローコスト住宅は住宅自体の金額が安いため、住宅ローンの借入額を少なくできます。
借入額を少なくすると住宅ローンの審査にも通りやすく、毎月の返済額も少なくなるため、無理のない返済計画を立てやすいです。
ローコスト住宅のデメリット4つ
ローコスト住宅を建てるメリットは多いですが、以下のようなデメリットもあります。
・過度にオプションを追加すると割高になる
・設備や間取りの自由度が低い
・耐震性・耐火性などの基礎性能に不安が残る
・ランニングコストがかかる
デメリットを抑えるような対策も合わせて解説するので、ローコスト住宅の購入を考えている人は参考にしてみてください。
過度にオプションを追加すると割高になる
ローコスト住宅は規格化された建材を基本的に使用するため、規格外の設備やオプションの追加をしすぎると、思ったより高額になってしまうことがあります。
オプションごとにいくら追加されるかを把握しておき、大幅に予算を超えてしまったということがないようにしましょう。
設備や間取りの自由度が低い
ローコスト住宅はある程度自由にプランを選ぶことができます。しかし、数パターンの中から選ぶため、完全に希望通りの家を作るというのは難しいです。
また、ローコスト住宅で使用される住宅設備は、グレードの低いものが中心です。気に入ったものをオプションで追加してしまうと価格が高額になるため、自由度は低くなってしまいます。
価格を抑えながら希望の家に近づけるには、欲しいものの優先順位を付けることが有効です。優先順位の高いものをオプションとして採用し、一定の予算を超えたら諦めるようにしましょう。
耐震性・耐火性などの基礎性能に不安が残る
ローコスト住宅では現行の建築基準法に適合した耐震性能や耐火性能を持っていますが、高性能な住宅に比べるとどうしても劣ってしまうケースがあります。
基礎性能が気になる場合には、オプションで性能を高めましょう。その分、費用はかかってしまいますが、基礎性能は安心して暮らすために必要不可欠な存在です。
予算と相談しながら、優先度を上げつつ検討しましょう。
ランニングコストがかかる
ローコスト住宅は、高気密住宅と比べると断熱性が低く光熱費が高くついてしまいます。ひと月で考えると大したことがない金額ですが、10年や20年という期間で考えると大きな差が生じます。
光熱費を節約したいという人は住宅の断熱性を高めるオプションの採用をおすすめします。
ローコスト住宅で後悔しないためのポイント5つ
ローコスト住宅を建てるときには、価格ばかり注目せず、どうしたら住みやすいかを考えるのがおすすめです。ここではローコスト住宅で後悔しないためのポイントを紹介します。ポイントは以下の5つです。
・資金計画に余裕を持たせる
・間取りや屋根の形をシンプルにする
・水回りを1箇所にまとめる
・補助金や減税制度を利用する
・実績のあるハウスメーカーに依頼
上記5点のポイントを押さえて、住みやすいローコスト住宅を作りましょう。
資金計画に余裕を持たせる
ローコスト住宅に限ったことではないですが、資金計画には余裕を持たせましょう。
毎月の返済額をギリギリで設定してしまうと病気にかかってしまったり、急に収入が下がったりしたときに、ローンの返済が遅れてしまうことがあります。
住宅のことを調べているといろいろなオプションを付けたくなってしまいますが、本当に今後の生活に必要なオプションなのか確認しましょう。
間取りや屋根の形をシンプルにする
ローコスト住宅の間取りや屋根の形をシンプルにすることも、ポイントの一つです。
住宅の屋根の形は多種多様で、同じ屋根だとしても高額になる施工方法と安くできる施工方法があります。費用の節約を考えるのであれば、「切妻屋根」の採用がおすすめです。
切妻屋根はもっともシンプルな形状で、山のような形をしています。施工も手間がかからないため、施工費用を抑えられるのが嬉しいメリットです。
水回りを1箇所にまとめる
お風呂、キッチン、トイレなどの水回りは一箇所に集中していたほうが、給排水管の配置がシンプルになるので、価格を抑えることができます。
補助金や減税制度を利用する
住宅を購入するとさまざまな補助金や減税制度を利用することができます。有名な制度でいうと「住宅ローン控除」の制度があります。
住宅ローン控除は返済期間が10年以上のローンを借りた場合、確定申告をすることによって、10年間控除を受けることができる制度です。
こういった制度を活用することによって、毎月の負担を軽減できます。
実績のあるハウスメーカーに依頼
ローコスト住宅を建てるのであれば、ローコスト住宅の実績が多いハウスメーカーに依頼するのがおすすめです。住宅を提供している会社はいろいろありますが、それぞれ得意とする住宅のプランは異なります。
ローコスト住宅を提供している会社を複数見比べて、自分の理想に近い会社を選ぶようにしましょう。
ローコスト住宅に関するよくある質問
ここでは、ローコスト住宅に関してよくある質問について解説します。
ローコスト住宅は、安いからといって品質に問題があるわけでなく、徹底的に合理化されている住宅です。ローコスト住宅と聞くと上記のような誤解をする人も少なくありません。
・ローコスト住宅に住むのは恥ずかしい?
・ローコスト住宅は20年後も問題なく住める?
・ローコスト住宅は危険って本当?
ローコスト住宅に関する疑問を解消して、コスパの良い住宅を作りましょう。
ローコスト住宅に住むのは恥ずかしい?
ローコスト住宅に住むことは、恥ずかしいことではありません。
しかし、ローコスト住宅は建物の形状がシンプルであることから、「安く見られて恥ずかしい」という人も中にはいます。
どうしても周囲の目が気になるのであれば、建物の形状に凹凸を付けて重厚感を出したり、外構をある程度作りこんだりすることで対処できます。
安く見られないようにするという対策はいくつもあるので、工夫することが重要です。
ローコスト住宅は20年後も問題なく住める?
ローコスト住宅は建築基準法に沿って建てられているため、耐久性や品質に関して問題はありません。ローコスト住宅だけが、20年後にボロボロになっているということは考えにくいです。
ローコスト住宅は危険って本当?
低価格で建築できるからといって、ローコスト住宅が危険とは限りません。実績があるハウスメーカーではローコスト住宅の品質についても心配する必要はないでしょう。
まとめ:ローコスト住宅で後悔しない家づくりを
ローコスト住宅を含め、家づくりは一生のうちに何度も起きるイベントではありません。
したがって、住宅の建築で後悔しないように会社選びを慎重に行いましょう。
オンリーホームでは、月々5万円からのフル装備ローコスト住宅を提案しています。
家づくりのことだけでなく、住宅ローン減税など制度面に不安なことがある方も、お気軽に個別相談会へ足をお運び下さいませ。