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家を買うなら戸建てかマンションか?戸建てとマンションのメリット・デメリットを比較

更新日:2021.05.07

住まいを選ぶなら、戸建てとマンションのどちらにするかで迷われている方も多いのではないでしょうか。とりわけ都市部で生活される方にとって、「立地の良いマンションか」「郊外でもゆとりある生活ができる戸建てか」で頭を悩ませている方も少なくないでしょう。

迷ったときは、それぞれのメリットやデメリットを比べて、自分たちのライフスタイルに適しているほうを選択するというのも一手です。ここで、戸建てとマンションのメリット・デメリットについて紹介しましょう。

戸建てのメリット

庭のある暮らしができる

戸建ての魅力の一つに、庭のある生活ができることが挙げられます。ガーデニングや家庭菜園など趣味のスペースに使ったり、子どもやペットの遊び場として使ったりと、自由に活用できるのが戸建ての魅力です。

マンションにもベランダや専用庭の付いた物件もありますが、管理規約などによって戸建てより活用法が限られるケースが大半です。

間取りの自由度が高い

生活空間を垂直方向に広げられるのも、戸建てならではの特徴です。2階や3階を設けることで、広々としたリビングを実現したり子ども部屋を増やしたりと、間取りも自由に決められます。土地があれば、建ぺい率の範囲内で増築もできるでしょう。

また、注文住宅であればデザインや設備など、好みやライフスタイルに合わせて決めることも可能です。

プライバシーを確保しやすい

壁一枚で隣近所とつながっているマンションと比べて、戸建ては周囲の目線や物音が気になることはほとんどありません。騒音やニオイといった近所トラブルになるケースも、マンションと比べれば少ないでしょう。

維持費はマンションより安い傾向

マンションのように管理費や修繕積立金、駐車場代といった月々の支払いがない分、ランニングコストは戸建ての方が安くなる傾向があります。ただし、外装の修繕を含めたリフォーム費は、マンションよりも高くなる傾向があります。

戸建てのデメリット

マンションより購入金額が高い

地域にもよりますが、一般的に専有部を分譲するマンションと比べて戸建ての方が購入金額は高い傾向にあります。住宅ローンを利用される方なら、購入金額が高くなるほど毎月の返済額も増えますから、家計への影響も出てくるでしょう。

好立地の物件が少ない

利便性の高い都心部では、古くからある家やマンションが建ち並んでいるため、新しい戸建てを建てられる土地を探すのに苦労するでしょう。加えて都心部は地価も高く、戸建てを建てられるのは駅や商業施設から離れた郊外の土地になるのが実情です。

閑静な住宅街であっても、車がないと生活できないエリアは高齢になってからの暮らしに不安が残ります。

セキュリティに不安がある

現在市場で販売されているマンションには、オートロックや防犯カメラなどセキュリティ性の高い設備が備わっており、不審者の侵入しにくい対策がとられています。大規模マンションであれば、管理人が常駐している物件もあり安心です。

戸建てでも利用できる防犯サービスはありますが、マンションと比べればセキュリティの点で不安が残るかもしれません。

売却しにくい

何らかの理由で家を売却するとき、一戸建ては立地や売却額の点でマンションより劣るため、売却しづらいといわれます。特に注文住宅のように施主の志向が色濃く反映された物件だと、それを求める買主がなかなか見つからず、いつまでも売れないというケースも見られます。

マンションのメリット

戸建てより購入金額が安い

マンションのいちばんのメリットは、購入代金が安いこと。立地によっては戸建ても高い物件もありますが、一般的には区分所有のマンションの方が安いです。

立地が良い

駅前や商業施設の近くなど、立地の良いエリアに建っている物件が多いこともマンションの魅力でしょう。徒歩圏にスーパーやコンビニ、病院など生活に必要な施設が揃っているため、車がなくても不自由することがなく快適に暮らせます。

その上、購入金額はリーズナブルですし、転居などで売却する際も売れやすいというメリットもあります。

日当たりや展望が良い

最近はタワーマンションを始め、いろいろなところで高層マンションを見かけるようになりました。こうした物件の中高層階に住めば、周りに高い建物が少ないため、日当たりや風通しの良い環境がつくりやすくなります。

眺望の良さも、魅力の一つ。近くで花火大会があるような場所なら、家にいながら見物できるでしょう。

防犯面や災害時に安心

オートロックや防犯カメラなどのセキュリティ設備が充実している物件が多く、不審者が侵入するといった防犯リスクを抑えられるのも、マンションの魅力です。管理会社が清掃や見まわりなどを定期的に行っている物件であれば、空き巣などの抑制にもつながります。

また大きな地震や台風、水害などによる影響も、頑丈な鉄筋コンクリート造のマンションであれば被害を最小限に抑えられるでしょう。

マンションのデメリット

手狭に感じる

ベランダや専用庭があっても、戸建てと比べると狭く感じるのがマンションのデメリット。多くの物件がワンフロアですから、2階建てにして居住空間を広げるといったこともできませんし、家族が増えた際に増改築することもできません。

また、駐車場は1階や地下など離れた場所にあるため、車で出かけるのがおっくうに感じる方もいるようです。

リフォームの制約が多い

マンションでもリフォームをすることは可能です。ただし、管理規約などによって理想のリフォームができないなど、自由度の低さがデメリットになります。また、リフォーム期間は隣室や上下階に騒音が響くなど、近所トラブルに発展しないよう対策を講じる必要があります。

騒音などのトラブルが生じやすい

リフォームに限らず、生活音や匂いなどに関しても配慮も必要です。最近は防音性の高い物件も増えてきましたが、完全に防ぐことはできません。小さな子どもが部屋で暴れまわり下の階や隣室に音が響くなどして近所トラブルになる可能性もあります。

また、外からの視線、家族の視線などが気になり、プライバシーが確保しづらいという点もマンションでは起きやすいです。

維持費は戸建てより高い傾向

購入金額が安いとはいえ、管理費や修繕積立金など購入後の維持費が高くなりやすいのもマンションのデメリットです。修繕積立金は、共有部の修繕に関する費用ですから、キッチンやトイレなどの設備を交換したり、室内をリフォームしたりする資金は別途必要になります。

戸建てとマンションの維持費から考える

これまで紹介したように、戸建ては購入金額が高いものの維持費は安く、マンションは購入金額が安くても維持費は高くなる傾向があります。戸建てかマンションかで迷ったとき、購入金額と維持費をあわせたトータルの住居費で比べることも、選ぶポイントの一つになるでしょう。

ここでは、住み始めてからの維持費にどのような項目があるのかを見ていきましょう。

両方にかかる維持費の項目

まず、戸建てにもマンションにも共通する維持費を紹介します。

マイホームを購入すると毎年かかるのが「税金」です。税金には、固定資産税と都市計画税があります。これらの税額は、土地と建物の不動産価値(固定資産税評価額)を元に決まります。

不動産価値は建物の耐用年数が大きく影響し、対応年数の長い物件ほど資産価値が下がりにくく固定資産税も高い状態が続きます。つまり、鉄筋コンクリート造で資産価値の下がりにくいマンションの方が、トータルで支払う税金は高くなりやすいのです。

税金のほか、「火災保険料」も維持費の一つです。火災保険料は、耐火仕様のマンションの方が安くなる傾向があります。加えてマンションは専有部のみ保険がかけられますから、戸建てよりも安くなるのが一般的です。

このほか、設備や建物の修繕など「リフォーム費」も両方にかかる項目です。リフォーム費は、戸建ての方が高くなる傾向があります。マンションの場合、キッチンやトイレなど設備の交換が主ですが、戸建ての場合は設備のほかにも外壁や屋根の塗装、シロアリ防除、樋や床下のメンテナンスなども必要になり、コストが膨らみやすくなります。

マンションのみかかる維持費の項目

戸建てにはない維持費として、マンションには毎月支払う「管理費」と「修繕積立金」があります。管理費はマンションの管理会社に支払われるもので、共有部の清掃や設備の点検費用などにあてられます。修繕積立金は、大規模修繕工事に備えて積み立てる資金のことです。築年数の古い物件ほど修繕費用が高くなるため、修繕積立金も高い傾向にあります。

また、物件によっては駐車場代が必要なマンションもあります。駐車場は毎月支払う月極タイプと、駐車場を購入する分譲タイプがあり、物件によって異なります。

戸建てとマンションの維持費を比較

戸建てとマンション、それぞれにかかる維持費をトータルで換算すると、どれくらいの額になるのでしょうか。住まいを購入してから30年間住み続けたときの費用をシミュレーションしてみました。

なお、物件価格はいずれも新築で購入費用は3,000万円。戸建ては間取り変更を伴う大規模なリフォームを1回、マンションは水まわりなどの設備交換を中心としたリフォームを1回行うものとします。

維持費用の項目 戸建住宅 マンション
税金 約240万円 約360万円
火災・地震保険 約40万円 約10万円
修繕費 約700万円 約300万円
管理費・修繕積立金 0円 約940万円
駐車場代 0円 約360万円
合計 約980万円 約1,970万円

30年間の維持費のトータル額は、マンションの方が戸建ての約2倍もかかることがわかります。その内訳をみると、管理費と修繕積立金、駐車場代が大きな割合を占めます。

上記は参考額なので物件によっても異なりますが、もし検討している物件があれば維持費がどれくらいになるかをシミュレーションしたうえで、戸建てかマンションかを決めると良いでしょう。

まとめ

戸建てとマンション、どちらが住みやすいかは、家に求める考え方やライフスタイルなど、人それぞれ異なります。「広々とした部屋や庭が欲しい」「プライバシーを確保したい」という方なら戸建てが適していますし、「手狭でも立地の良いところに住みたい」「初期費用を抑えたい」という方ならマンションの方が向いているでしょう。

また、それぞれのデメリットをどれだけ許容できるかもポイントになってきます。家族で話し合いながら、自分たちの暮らしにピッタリなマイホームを探してくださいね。

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