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家を建てるタイミングはいつがベスト?平均年齢や所得から時期を解説

更新日:2025.02.28

この記事では、家を建てるベストタイミングについて解説します。

将来的に家を購入しようと考えている人の中には、どのタイミングで家を建てるか悩んでいる人も少なくありません。家を建てるタイミングは、年齢や年収だけでなく、ライフイベントや経済状況などのさまざまな点を考慮して決める必要があります。

この記事では、家を建てるタイミングについて、平均年齢や所得から時期を解説します。家を購入するか悩んでいる人は、ぜひ最後までお読みください。

【この記事でわかること】

  • 【データ編】家を建てるベストタイミング
  • 【ライフイベント編】家を建てるベストタイミング
  • 【経済状況編】家を建てるベストタイミング
  • 家を建てるタイミングを決めるときのポイント

【データ編】家を建てるベストタイミング

ここでは、以下2つのデータを参考にして、家を建てるベストタイミングについて紹介します。

  • 家を建てる人の平均年齢
  • 家を建てる人の平均所得

順番に見ていきましょう。

家を建てる人の平均年齢

国土交通省の「令和5年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅を新築した世帯と分譲戸建住宅を購入した世帯の世帯主の年齢は以下のように分布しています。

30歳未満 30 40 50 60 平均年齢
注文住宅(新築) 11.7% 42.1% 22.8% 8.4% 14.2% 42.1
分譲戸建住宅 13.5% 48.0% 26.4% 5.1% 不明 38.2

※参考:令和5年度住宅市場動向調査報告書|国土交通省 住宅局

データより、注文住宅を新築した人の平均年齢は42.1歳、分譲戸建住宅の購入者の平均年齢は38.2歳となっています。

また、多くの人が30代から40代にかけて家を建てていることがわかります。

家を建てる人の平均所得

国土交通省の「令和5年度住宅市場動向調査報告書」によると、全国で注文住宅を購入した世帯と分譲戸建住宅を購入した世帯の世帯年収は以下のように分布しています。

〜400万円 400〜600万円 600〜800万円 800〜1,000万円 1,000〜1,200万円 1,200〜1,500万円 1,500〜2,000万円 平均世帯年収
注文住宅(新築) 9.6% 19.1% 22.2% 17.4% 9.0% 6.4% 5.3% 915万円
分譲戸建住宅 不明 23.1% 20.7% 20.4% 10.2% 不明 不明 761万円

※参考:令和5年度住宅市場動向調査報告書|国土交通省 住宅局

データから、注文住宅を建てた世帯の平均年収は約915万円、分譲戸建住宅の購入者の平均年収は約761万円と報告されています。

ただし、住宅金融支援機構が行った2023年度フラット35利用者調査では、土地付注文住宅を購入した世帯の平均世帯年収は704万円、建売住宅を購入した世帯の場合は600万円です。調査によって、平均世帯年収は大きく異なるといえます。

このことを踏まえると、注文住宅を購入する場合の世帯年収は700〜900万円ほど、建売住宅(分譲住宅)を購入する場合は600〜800万円ほどが目安であると考えましょう。

※参考:2023年度フラット35利用者調査|フラット35

【ライフイベント編】家を建てるベストタイミング

家を建てるベストなライフイベントとして、以下の4つが挙げられます。

  • 結婚・出産のタイミング
  • 子どもが進学するとき
  • 子どもが独立するとき
  • 昇進・昇格で年収が増えるとき

順番に解説していきます。

結婚・出産のタイミング

結婚や出産のタイミングで家を建てることで、家族の希望やライフスタイルに合った住まいを設計できます。

独身や結婚前のタイミングではマンションに住んでいたものの、結婚を機に広々とした戸建住宅に住み替える人は少なくありません。

将来の子育てを見据えて広めのリビングと子ども部屋を設計したり、保育園や公園が近くにある地域を選んだりすることで、結婚・出産から子どもが独立するまで住み替える必要はなくなるでしょう。

子どもが進学するとき

子どもの入園や入学のタイミングで家を建てると、通学環境や教育施設へのアクセスを考慮した住まい選びが可能です。

子どもの小学校入学に合わせて学校まで徒歩10分の立地を選べば、通学の負担を軽減できます。また、学区内の評判の良い学校に通わせることを重視してエリアを選ぶことも多くあります。

ただし、一般的に家づくりを始めてから完成までに半年から1年の期間がかかるため、余裕を持ったスケジュール管理が重要です。

子どもが独立するとき

子どもが独立し、夫婦2人の生活に戻るタイミングで、現在の住まいが広すぎると感じることがあります。この際、コンパクトで管理しやすい家に建て替えることで、生活の質を向上させることが可能です。

これ以上の部屋は不要だと考えて、2階建てから平屋に住み替える人もいます。

平屋にすることで、加齢とともに上り下りが困難になる階段を使用する必要はなくなります。掃除や維持が楽になり、趣味を楽しむスペースも確保できるでしょう。

老後の資金計画や健康状態を考慮し、バリアフリー設計や将来的なメンテナンス費用も視野に入れて計画を立てることが重要です。

昇進・昇格で年収が増えるとき

昇進や昇格により収入が増えると、住宅ローンの返済計画に余裕が生まれるので、家を建てるベストタイミングといえます。

一般的に、住宅を購入する際の物件価格と年収の比率を表す年収倍率は5〜7倍が理想といわれています。つまり、年収400万円の場合は物件価格2,000〜2,800万円の住宅が理想です。

ただし、収入が増えたからといって無理なローンを組むと、将来的なリスクにつながる場合があります。会社の業績や自身の健康状態など、不確定要素も考慮し、慎重な資金計画を立てることが重要です。

【経済状況編】家を建てるベストタイミング

ここでは、経済状況を踏まえて、家を建てるベストタイミングを解説します。

  • 消費税が引き上げられる前
  • 住宅ローンの金利が低いとき
  • 優遇制度が利用できるとき

順番に見ていきましょう。

消費税が引き上げられる前

税率の引き上げ前に家を建てることで、建築費用にかかる消費税を低く抑えることが可能です。

例えば、建築費用が3,000万円の場合、消費税が8%から10%に上がると、税額は240万円から300万円に増加します。

差額の60万円は大きな負担となるため、増税前の契約や着工を検討することが重要です。

ただし、増税前の駆け込み需要によってマイホームを購入したい人が増えると、工期が遅延したり建築会社の選択肢が限られたりするおそれがあるため、早めの情報収集と計画が大切です。

住宅ローンの金利が低いとき

住宅ローンの金利が低い時期に借り入れることで、総返済額を大幅に減らせます。

例えば、以下の条件で借り入れることを想定します。

【条件】

● 借入金額:3,000万円

● 返済期間:35年

● 返済方法:元利均等

● ボーナス払い:なし

● 適用金利

○ 1.0%

○ 1.5%

○ 2.0%

上記を条件として設定した場合、返済額は以下のようになります。

金利 毎月の返済額 総返済額
1.0 8.5万円 3,557万円
1.5 9.2万円 3,858万円
2.0 10万円 4,174万円

表から、金利が1%上がるだけで総返済額が数百万円も上昇することがわかります。

金利の動向は経済状況によって変動します。金利が低いタイミングを狙って返済額を抑えることをおすすめします。

優遇制度が利用できるとき

国や自治体は、住宅取得を促進するためにさまざまな優遇制度を設けています。制度を活用することで、建築費用や税負担を軽減できます。

2025年2月現在利用できる制度は以下の通りです。

制度 概要
住宅ローン減税 一定の条件を満たす住宅ローンを利用することで、年末のローン残高に応じた金額が所得税から控除される制度
子育てグリーン住宅支援事業 特に子育て世帯などに対して、省エネ性能の高い新築住宅を購入する際に補助金を受け取れる制度

※参考1:住宅ローン減税制度|国土交通省

※参考2:子育てグリーン住宅支援事業|国土交通省

上記のような優遇制度を受けるためには、省エネなどのさまざまな性能が優れた住宅を購入する必要があります。

他にも優遇制度には申請期限や条件があるため、最新の情報を確認して適用可能な制度を見逃さないようにしましょう。

【その他】家を建てるベストタイミング

家を建てるベストタイミングとして、以下も挙げられます。

  • 現在の家が暮らしにくいと感じたとき
  • スケジュールに余裕が生まれるとき
  • 頭金に充てる貯金額が一定に達するとき

順番に解説します。

現在の家が暮らしにくいと感じたとき

住まいが手狭になったり、設備の老朽化が進んだりすると、日々の生活に不便を感じやすいでしょう。新たに家を建てると、快適な生活環境を手に入れることが可能です。

特に、子どもが成長するのに伴って現在の住まいが手狭に感じることは少なくありません。

広いリビングや子ども部屋を備えた新居を建てることで、家族全員がゆったりと過ごせる空間が確保でき、生活の質が向上するでしょう。

スケジュールに余裕が生まれるとき

家を建てるには、土地探しや設計、施工など多くの工程があり、時間と労力がかかります。

そのため、仕事や家庭のスケジュールに余裕がある時期にマイホームの計画を進めると、スムーズに家づくりが行えます。

例えば、定年退職を迎えたタイミングは時間的な余裕があるため、設計士や建築会社とじっくり打ち合わせができ、理想の住まいを実現できるでしょう。

頭金に充てる貯金額が一定に達するとき

頭金に充てられる貯金額が十分になったときも、家づくりにおすすめのタイミングです。

家を建てる際、頭金として物件価格の10%程度を用意することが一般的です。ただし、近年は住宅ローン金利が低い状況が続いていたため、頭金なしでローンを組む人もいました。

返済計画を立てる段階では返済に余裕があると想定していても、実際には返済が苦しいと感じるケースは少なくありません。

頭金を多めに用意すれば、無理のない返済計画で新居を建てられ、返済中の家計にも余裕が生まれるでしょう。

家を建てるタイミングを決めるときのポイント

ここでは、家を建てるタイミングを決めるときのポイントを3つ解説します。

  • 家を建てる目的を明確にする
  • 家が完成するまでの期間を把握する
  • 補助金制度を有効活用する

順番に見ていきましょう。

家を建てる目的を明確にする

家を建てる目的を明確にしておくとマイホームに求める優先順位が決まり、スムーズに家づくりを進めやすくなります。

例えば、子どもの誕生や成長に伴って家が必要な人には、子どもが成長しやすい広くて間取りを自由に変更できる家が向いています。

また、老後に安心して生活するために家を購入する人には、フラットで段差が少ない平屋がおすすめです。

なぜ家を建てるのかを明確にして、目的に合った家づくりに取り組みましょう。

家が完成するまでの期間を把握する

注文住宅の場合、土地探しから施工会社決め、設計から着工とさまざまなステップが必要です。土地探しを始めてから家の引き渡しを受けるまでの期間は、1年程度と考えておきましょう。

また、思うように土地や間取りが決まらない場合や天候などの理由で工事が遅れた場合など、予定よりも引き渡しの時期が延びるケースがあります。ライフイベントに合わせて家を建てる場合には、スケジュールに余裕を持って家づくりを進めましょう。

補助金制度を有効活用する

家を建てる際には、国が提供している補助金制度を活用しましょう。

例えば、エネルギー消費を抑えたZEH(ゼッチ)住宅を建てる場合、ZEH補助金制度を利用できます。また、2025年に子育て世帯がZEH水準を上回る省エネ性能を持つ家を建てる場合、子育てグリーン住宅支援事業の利用が可能です。

また、一定の省エネ性能を持つ家を新築した場合、最大13年間所得税や住民税が控除される住宅ローン減税を受けられます。

その他、自治体が補助金制度を提供している場合もあるため、自治体の担当者などに確認してみることをおすすめします。

※参考1:ZEH補助金丨一般社団法人 環境共創イニシアチブ

※参考2:子育てグリーン住宅支援事業丨国土交通省

※参考3:住宅ローン減税丨国土交通省

家を建てるタイミングに関するよくある質問

ここでは、家を建てるタイミングに関してよくある質問に回答します。

  • 家を建てるのに適した時期は何月?
  • 住宅価格は今後下がるって本当?
  • 子どもが大きくなってから家を買うのはあり?

疑問の解消にお役立てください。

家を建てるのに適した時期は何月?

家を建てるのに適した時期は、9〜11月頃の秋といえます。秋は気候が穏やかであるため、他の時期に比べて工事を進めやすいでしょう。

3〜5月頃の春も気候が落ち着いていますが、新年度の始まりは引っ越しシーズンであるため、施工業者や引っ越し業者のスケジュールが空いていないことがあります。

また、夏は台風が多く冬は積雪量が多いので、工事が思うように進まないことが考えられます。

住宅価格は今後下がるって本当?

住宅価格は、経済状況や需要と供給のバランス、資材費の変動など多くの要因によって変動します。一概に断言できませんが、近年の建築資材の価格上昇に伴い、住宅価格は今後も上がると予測されます。

ただし、人口が減少している地域では住宅需要が低下しているため、価格が低くなることがあるでしょう。

子どもが大きくなってから家を買うのはあり?

家を建てるタイミングの1つとして、子どもが成長したタイミングが挙げられます。進学先や習い事の場所が定まっているため、通学に便利な場所に居住しやすくなるでしょう。

また、子どもが大きくなったタイミングは親の収入も安定していることが多く、資金計画は容易に立てられるといえます。

ただし、子どもが既に学校に通っている場合、引っ越し先によっては転校を余儀なくされる場合があります。また、子どもが独立する時期と家を建てる時期が重なる場合、家族全員でマイホームで過ごす時間を確保しにくいでしょう。

家を建てるタイミングは自身のライフステージから考えよう

この記事では、家を建てるタイミングについて解説しました。

家を建てる一般的な年齢や年収は、住宅種別によって異なります。自身のライフイベントや経済状況を考慮したうえで、具体的な生活イメージを持って家を購入することが大切です。

また、家の購入時には住宅ローンを利用することがほとんどです。ライフプランを長期的に考えたうえで、ローンの返済計画を立てましょう。

家を建てるタイミングや資金計画などで悩んでいる人は、ぜひオンリーホームへご相談ください。オンリーホームは岐阜県を中心に住宅を提供しており、家づくりに関する相談をさまざま受け付けています。

実際の家を見学しながら住宅ローンのアドバイスを受けられるため、ぜひ一度オンリーホームへご相談ください。

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