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新築住宅のトイレの選び方は?間取り決めのポイントや失敗事例も紹介
更新日:2024.08.27
この記事では、新築住宅に設置するトイレの選び方について解説します。
トイレは1日に複数回使用し、汚れや臭いが特に気になるスペースです。使いやすいトイレを実現するためには、選び方やポイント、失敗しないための対策を知っておくことが重要です。
この記事では、新築住宅のトイレの間取りを決めるポイントやよくある失敗事例も解説します。毎日使用するトイレで使いにくさを感じたくない人はぜひ最後までお読みください。
【この記事でわかること】
- 新築住宅のトイレで後悔しないための選び方
- 新築住宅のトイレの間取りを決めるポイント
- 新築住宅のトイレでよくある失敗事例4選
新築住宅のトイレは主に3種類
新築住宅に設置されるトイレには、主に以下の3種類があります。
- 組み合わせ便器
- 一体型トイレ
- タンクレストイレ
ここでは、どのようなトイレがあるのか詳しく見ていきましょう。
組み合わせ便器
組み合わせ便器は、タンク・便座・便器の3つが別々になっているトイレです。
組み合わせ便器の特徴は取り替えやすさです。各パーツを個別に交換できるため、故障した際の修理費用を抑えられます。
また、デザインの自由度が高く、自分好みの組み合わせを楽しめる点も魅力です。温水洗浄機能の有無や手洗い場の有無もオプションとして自由に選択できるケースが多くあります。
価格も比較的手ごろで、新築住宅で広く採用されています。
一体型トイレ
一体型トイレは、タンク・便座・便器が一体となったデザインのトイレです。一体型トイレは見た目がスタイリッシュで、掃除がしやすいのが特徴です。
また、最新の技術を搭載したモデルが多く、自動開閉機能や温水洗浄機能など、利便性に優れた機能が数多くあります。デザイン性と機能性を両立させたい人におすすめです。
タンクレストイレ
タンクレストイレは、タンクがなくコンパクトで、省スペースなトイレです。
水道管から瞬時に水を供給する仕組みのため、連続して使用しても水圧が低下しにくいのがメリットです。
スタイリッシュなデザインが特徴で、モダンな新築住宅に適しています。掃除のしやすさや節水性能に優れており、環境に配慮したトイレとしても注目されています。
新築住宅のトイレで後悔しないための選び方
ここでは、新築住宅のトイレで後悔しないための選び方について解説します。
- 必要な機能が付いているか
- 排水方式が家の構造に合っているか
- 掃除がしやすいか
- 便座の高さが合っているか
選ぶ際に重要なポイントを見ていきましょう。
必要な機能が付いているか
トイレを選ぶ際には、まず必要な機能が備わっているかを確認しましょう。例えば、日常生活を快適にするために設置したい機能として、以下が挙げられます。
- 暖房機能
- 温水洗浄機能
- 自動洗浄機能
- 脱臭機能
- 節水機能
暖房機能は、冬に冷たくなりやすい便座を暖かく保つ機能で、冬でも快適にトイレを使用できます。温水洗浄機能は、「おしり洗浄」「ビデ洗浄」などの洗浄機能のことです。
また、使用後の流し忘れを防ぐ自動洗浄機能や臭いを防ぐ脱臭機能も、使い勝手を改善してくれます。節水機能が付いているトイレを選べば、水道代の節約にもなります。
排水方式が家の構造に合っているか
トイレの排水方式が家の構造に合っているかを確認することも大切です。排水方式には主に以下の2種類があります。
- 床排水
- 壁排水
床排水は、排水管が床下に通っている一般的な方式です。配管が隠れており、工事も比較的小規模であるため、多くの戸建住宅で採用されています。
一方、壁排水は排水管が壁に設置される方式です。水を流す音が響きにくく、マンションやアパートなどの集合住宅でよく採用されています。
家の設計やリフォームの計画に応じて、適切な排水方式を選びましょう。
掃除がしやすいか
トイレを選ぶ際には、掃除のしやすさも重視しましょう。掃除がしやすいトイレは、日々のメンテナンスが楽になるため、清潔な状態を保ちやすくなります。
例えば、汚れが付きにくい加工がされている便器や、凹凸が少ないデザインのトイレは掃除が簡単です。また、タンクレストイレや一体型トイレは隙間が少なく、掃除がしやすいといえます。
便座の高さが合っているか
便座の高さもトイレ選びで重要なポイントです。
便座の高さが合っていないと、使い勝手が悪くなるだけでなく、長時間使用すると不快感があることもあります。
一般的に標準的な高さの便座が多いですが、身長や体格によっては、高さ調整ができる便座や低めの便座・高めの便座を選ぶことも検討しましょう。
家族全員が快適に使用できる高さの便座を選ぶことが大切です。
新築住宅のトイレの間取りを決めるときのポイント
ここでは、新築住宅のトイレの間取りを決めるポイントを5つ挙げて解説していきます。
- 位置
- 収納スペース
- 窓
- 床材・壁紙
- 手洗い場
上記の5つを順番に見ていきましょう。
位置
トイレの位置は、家全体の使いやすさにも大きく影響します。位置を決める際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 生活動線の良い場所に設置する
- プライバシーを確保する
- 換気や採光しやすい場所に設置する
トイレは、リビングや寝室からアクセスしやすい場所に設置したほうが良いでしょう。特に夜間に使用することを考えると、音や臭いの懸念はありつつも、寝室からある程度近い場所にあると便利です。
また、トイレはできるだけ人の目に付きにくい場所に配置し、プライバシーを確保することが大切です。廊下の突き当たりや角に設置することで、プライバシーを守れるでしょう。ただし、音や臭いは気になるため、リビングやダイニングのそばには設置しないことをおすすめします。
さらに、トイレは換気や採光も重要です。窓を設置すると、自然換気を促進でき、明るさも確保できます。窓が設置できない場合は、換気扇を設置しましょう。
収納スペース
トイレにはかなり多くのアイテムを収納します。十分な収納スペースを確保することで、使いやすさが向上します。収納スペースのポイントは以下のとおりです。
- 必要なアイテムの収納スペースを確保する
- デザイン性と機能性を両立させる
- 手洗いスペースを活用する
トイレには、トイレットペーパーや掃除道具、消臭剤などの収納スペースを設けましょう。
その際は、見た目にもこだわりつつ、実用性のある収納を選びましょう。例えば、壁面収納を活用することで、すっきりとした空間を保てます。
また、鏡付きの収納キャビネットは、収納としても身だしなみのチェックとしても役立ちます。
トイレ内に手洗いスペースを設ける場合、その下に収納を設置すれば、スペースを有効活用できるでしょう。
トイレに窓を設置することで、快適性が高まります。ポイントは以下の2つがあります。
- 換気・採光を意識する
- プライバシーを確保できる工夫を施す
窓を開けることで自然換気ができ、湿気や臭いがこもりにくくなります。また、窓から自然光を取り入れることで、狭くて暗くなりがちなトイレが明るく清潔感のある空間になります。日中は照明を使わずに済むので、節電効果も期待できるでしょう。
ただし、窓を設置する場合はプライバシーに配慮することが必要です。窓の位置やガラスの種類によっては、隣家や道路の通行人から見えやすいリスクがあります。
プライバシー確保のためには、目隠しフィルムやブラインド、すりガラスなどを使用することをおすすめします。
床材・壁紙
トイレの床材と壁紙は、機能性とデザイン性の両方を考慮して選びましょう。トイレの床や壁は汚れや臭いが付きやすく、全体の見た目や快適さが損なわれやすいといえます。
トイレの床は水や汚れに強い素材を選ぶことが大切です。例えば、クッションフロアやタイルは掃除がしやすく、耐久性にも優れています。
壁紙は防水性や防カビ性が高いものを選ぶと良いでしょう。明るい色や柄を選べば、トイレ全体の雰囲気が明るくなります。汚れが目立ちにくい色や模様もおすすめです。
手洗い場
トイレ内に手洗い場を設置することで、使い勝手が向上します。汚れた手でドアノブを触ることもなくなるため衛生的です。
トイレの手洗い器には、以下の2種類があります。
- トイレ一体型
- 独立型
トイレ一体型はタンクの上部に手洗い器が設置されるタイプで、独立型は便器やタンクから離れた場所に設置されるタイプです。
手洗い場はトイレ内の使いやすい位置に設置することが重要です。特に便器の近くに設置することで、手洗いの動線がスムーズになります。
また、手洗い場のデザインは、トイレ全体のインテリアに合わせましょう。特に独立型であれば、シンプルなデザインからおしゃれなものまで選択肢は豊富です。
手洗い場の下に収納スペースを設ければ、掃除用品やトイレットペーパーのストックをすっきりと収納できるでしょう。
新築住宅のトイレでよくある失敗事例4選
ここでは、新築住宅を購入した人がトイレ作りで失敗しやすい内容について解説していきます。
- トイレが狭すぎた・広すぎた
- トイレの音や臭いが漏れていた
- トイレの数が合っていなかった
- トイレの距離が遠かった
順番に見ていきましょう。
トイレが狭すぎた・広すぎた
トイレが狭すぎたり広すぎたりして、使い勝手が悪かったと感じる人は少なくありません。狭すぎると窮屈に感じ、広すぎると「他の部屋をさらに広くすれば良かった」と感じるでしょう。
トイレの広さは、標準的なサイズを参考にしましょう。一般的には、1畳程度が目安です。ただし、大きめの便座や手洗い場、収納を設置する場合は、1.5畳程度の広さにすることをおすすめします。
実際の使い方を想定して、家族の意見も取り入れながら適切な広さを決めることが重要です。
トイレの音や臭いが漏れていた
トイレの使用音や臭いが他の部屋に漏れてしまい、使いにくさを感じる失敗も挙げられます。特にリビングや寝室に隣接している場合、気になりやすいでしょう。
音漏れ対策として、防音ドアを設置したり、壁材に防音性能の高い素材を使用したりすることが効果的です。
臭い対策として、換気扇を設置したり、壁材や床材に消臭効果のある素材を使用したりすることが有効です。
トイレの位置を、リビングや寝室から少し離れた場所に配置するのも良いでしょう。
トイレの数が合っていなかった
家族の人数やライフスタイル、家の階数を考慮せずにトイレの数を決めてしまい、朝の時間帯にトイレの取り合いが発生するなど、不便を感じることがあります。
トイレを計画する際は、家族の人数やライフスタイルを考慮することが重要です。一般的には、家族が多い場合やゲストが頻繁に訪れる場合は、1階と2階にそれぞれトイレを設けることをおすすめします。
また、将来的に家族が増えることも見越して、予備のトイレを設置することも検討しましょう。
トイレの距離が遠かった
トイレの位置がリビングや寝室から遠く、不便を感じる失敗も挙げられます。特に、夜間にトイレに行く場合、長い距離を歩くのは困難です。
また、高齢の家族と同居する場合、トイレまで移動する労力が特に大きくなります。
対策として、トイレは主要な生活空間から近い位置に配置することが重要です。リビングや寝室に近い場所にトイレを設置すると、日々の使い勝手が向上します。
新築のトイレに関するよくある質問
ここでは、新築のトイレについてよくある質問に回答します。
- トイレに窓を必ず設置しないといけない?
- トイレをおしゃれにするコツは?
- 入居前にできるトイレの汚れ防止対策は?
順番に見ていきましょう。
トイレに窓を必ず設置しないといけない?
トイレに必ず窓を設置する必要はありません。ただし、窓があるとトイレの利便性が格段に向上します。
例えば、自然光が入って明るくなり、昼間は照明を使わずに済むため節電効果があります。また、窓を開けて換気すれば、湿気や臭いを外に出すことが可能です。
構造によって窓が設置できない場合は、換気扇を設置しましょう。最新の換気扇には、強力な換気機能が備わっているものもあり、窓がなくても十分な換気が可能です。
トイレをおしゃれにするコツは?
トイレをおしゃれにするためのコツは、デザインと機能のバランスを考えることです。ポイントは以下のとおりです。
- カラーコーディネートを工夫する
- 収納ですっきりとした空間にする
- 小物を設置する
カラーコーディネートを行うことで、おしゃれなトイレ空間になるでしょう。例えば、壁紙や床材の色を統一すれば、トイレ全体が洗練された印象になります。明るい色や落ち着いた色を選ぶと清潔感が出ます。
さらに、キャビネットや棚で見せない収納を心がけ、雑然としないようにしましょう。収納ボックスやバスケットを使用すると、収納自体がインテリアの一部になります。
トイレに小物を置くことも、おしゃれにするポイントの1つです。例えば、おしゃれなトイレマットや便座カバー、トイレットペーパーホルダーを使うことで、空間がより魅力的になるでしょう。
入居前にできるトイレの汚れ防止対策は?
入居前に以下のトイレの汚れ防止対策をしておくと、日々の掃除が楽になるでしょう。
- 防汚コーティング
- 防水シート
- 清掃道具の準備
トイレの便器やタンクに防汚コーティングを施すと、汚れが付きにくくなります。専門業者に依頼するか、市販の防汚スプレーを使うと良いでしょう。
また、トイレの床に防水シートを敷くことで、汚れや水分が床に染み込むことを防げます。特にタイルやクッションフロアの場合、防水シートの使用がおすすめです。
さらに、清掃道具としてトイレブラシや洗剤、使い捨ての掃除シートなどを事前に揃えておくと、汚れが目立ったときにすぐに掃除ができます。
新築住宅のトイレ選びで後悔しないためには
新築住宅のトイレ選びでは、広さや数、位置などで失敗して後悔してしまう人は少なくありません。後悔しないためには、トイレ選びをどのような観点で行えば良いのか、ポイントを知っておくことが重要です。
トイレに限らず、新築住宅全体で失敗しないためには、自分や家族の意見を聞きながら進めることも、信頼できる専門家に相談しながら進めることも大切です。
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