Column
コラム
新築住宅の床の色で後悔する原因は?失敗しないフローリングの選び方も
更新日:2024.07.31
この記事では、新築住宅の床の色選びで後悔する原因について解説します。
床は広い部分を占めるため、壁や天井と同様に部屋の印象を大きく左右する要素となります。床の色や素材を選ぶ際には、色や素材の特徴をしっかりと把握し、演出したい雰囲気に合わせて選択することが大切です。
この記事では、新築住宅の床によく使われる色の種類や素材を解説します。後悔しない床の選び方もお伝えするので、新築住宅の建築を考えている人はぜひこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】
- 新築住宅の床の色で後悔してしまう原因
- 新築住宅の床によく使われる色の種類と素材
- 新築住宅の床で後悔しないための選び方
新築住宅の床の色で後悔してしまう原因
ここでは、新築住宅の床の色で後悔してしまう原因を解説します。
- それぞれの色の特徴を理解していなかった
- 床と壁・天井の色の相性が悪かった
- 汚れや傷が目立ちやすかった
- 日焼けで色褪せてしまった
順番に見ていきましょう。
それぞれの色の特徴を理解していなかった
床の色にはそれぞれ特徴があり、選ぶ際にはメリット・デメリットの両方を把握しておくことが大切です。
例えば、白い床は部屋を明るく広く見せますが、汚れが目立ちやすい点がデメリットとして挙げられます。また、濃い色の床は汚れを隠しやすく使い勝手が良いように感じますが、部屋全体が暗い印象になってしまいます。
床の色を選ぶ際には、色のメリットとデメリットを十分理解したうえで選択しましょう。
床と壁・天井の色の相性が悪かった
床の色は、壁や天井の色とのバランスを見て決めましょう。
床・壁・天井をすべて暗い色にすると部屋が重苦しく感じられ、すべて明るい色にすると落ち着かない部屋に感じられるでしょう。また、色の組み合わせ方も重要であり、類似色や補色を意識せずに配色を決めてしまうと、パッとしない印象になってしまいます。
不安な人はカラーコーディネーターに相談するなど、部屋全体の色の相性を意識しましょう。
汚れや傷が目立ちやすかった
床は日常生活で頻繁に触れるため、汚れや傷が付きやすい部分です。
明るい色の床はちょっとした汚れや傷も目立ちやすく、逆に濃い色の床では傷が白っぽく目立つケースがあります。家族の年齢やペットの有無などからどのような汚れや傷が付きやすいか考え、掃除のしやすさも含めて床の色を選ぶことがポイントになります。
日焼けで色褪せてしまった
自然光が多く入る部屋では、床が日焼けして色褪せてしまうことがあります。
特に、元々濃い色の床は色褪せが顕著に見えることがあり、遮光カーテンなどで対策をしなければ劣化を感じる部屋になってしまうでしょう。床を選ぶときには、部屋に入る日光の量などを考慮することが大切です。
新築住宅の床によく使われる色の種類
ここでは、新築住宅の床で多く使用される下記4色を解説します。
- 白色
- グレー
- 黒色・ダーク
- ナチュラル
順番に見ていきましょう。
白色
白色の床には部屋を明るく広く見せる効果があり、光をよく反射するため、自然光が多く入る部屋では特に効果的です。また、どのようなインテリアとも合わせやすい点が特徴で、家具の買い替えの際にも色で悩むことは少ないといえます。
一方で、白色は汚れや傷が目立ちやすく、こまめな掃除が必要な点がデメリットです。
グレー
グレーの床にはモダンで洗練された印象があり、中立的な色で他の色と組み合わせやすい点が魅力です。インテリアの自由度が高く、汚れが目立ちにくいので比較的楽にメンテナンスできるでしょう。
ただし、部屋全体が冷たい雰囲気になってしまうことがあり、壁や天井、家具の色を工夫したり照明はオレンジ系のものを採用したりするなど温かみをプラスすることが大切です。
黒色・ダーク
黒色やダーク系の床は高級感と重厚感を演出してくれるため、スタイリッシュな部屋にしたい人におすすめです。汚れが目立たないというメリットもありますが、白い傷が付いてしまうと気付かれやすいでしょう。
また、部屋を暗く感じやすいため、十分な照明や明るい色の家具と組み合わせることが大切です。狭い部屋に取り入れると、余計に狭く感じやすくなります。
ナチュラル
ナチュラルカラーの床の特徴は、自然な木目や温かみがある色合いです。
リラックスした雰囲気を演出し、どのスタイルのインテリアにも馴染みます。汚れや傷が目立ちにくいだけでなく、飽きが来ずに長く使えるカラーです。
ただし、木材の種類や仕上げ方法によっては色褪せてしまうことがあるため、定期的にメンテナンスを実施しましょう。
新築住宅の床でよく使われる素材
ここでは、新築住宅の床で使われる以下5つの素材を紹介します。
- 木材フローリング
- フロアタイル
- タイル
- カーペット
- 畳
順番に見ていきましょう。
木材フローリング
木材フローリングは、木目が見られる床材です。無垢と複合に分類され、それぞれ特徴が大きく異なります。
無垢フローリングは、1本の木から1枚板を切り出しそのまま使用した100%天然のフローリングです。湿度や温度で変化しやすいなどのデメリットがある一方で、木の香りや自然そのままの経年劣化を楽しめます。
複合フローリングは、基盤となる合板の上に薄い化粧板を載せたフローリングです。化粧板の厚さによって種類が異なり、2mmのものは挽き板フローリング、3mmの厚さのものは突き板フローリング、最も薄いものはシートフローリングと呼ばれています。
複合フローリングは無垢に比べて安価で手に入れられますが、化粧板部分が薄く吸水性・吸湿性が低い傾向があります。また、本物の木を使用している訳ではないので、木の香りや質感を楽しみたい人には無垢フローリングがおすすめです。
フロアタイル
フロアタイルは、耐久性があり汚れにも強い素材です。木材や石材のような見た目のものまで豊富なデザインから選べるため、自宅の雰囲気に合った商品を選びやすい点が魅力です。
汚れに強いので玄関やキッチンなどに適していますが、タイルの継ぎ目から水が侵入するとタイルを貼り付けた接着剤が剥がれてしまうケースがあります。
水回りで使用する際には、接着剤を使用していない吸着タイプのものや、耐水性が高い接着剤を使用しているタイルを選ぶことがおすすめです。
タイル
フロアタイルがポリ塩化ビニルで製造されている一方で、セラミックの床タイルは耐久性が高く水にも強い床材です。バスルームや玄関など湿気や汚れが気になる場所に使用されるケースが一般的です。
掃除のしやすさや長期的に使用できる点がメリットとして挙げられますが、触れたときの硬さや冷たさをデメリットと感じる人もいるでしょう。特に、床が硬いと足や腰へ負担がかかりやすいため、高齢の家族がいる人には不向きといえます。
カーペット
カーペットは、やわらかく暖かい足触りが特徴の床材です。
やわらかい床材であるため足腰への負担が少なく、転倒した際のリスクも軽減できます。高齢者や小さな子どもがいる家庭で、リビングや寝室、子供部屋などの家族が一緒にくつろぐ空間で取り入れると良いでしょう。
音を吸収する効果があるため防音対策としても有効ですが、汚れやすくダニやホコリが溜まりやすいため、定期的な掃除が必要です。
畳は日本の伝統的な床材で、自然素材のやさしい香りが魅力です。落ち着いた雰囲気を演出してくれるため、和室や客間などに使用することをおすすめします。断熱性や調湿性も高く、夏は涼しく冬は暖かく感じられるでしょう。
ただし、経年劣化が進みやすく、定期的なメンテナンスや交換が必要となる点がデメリットといえます。
新築住宅の床で後悔しないための選び方
ここでは、新築住宅の床で後悔しないための選び方を解説します。
- 最初に部屋全体のテイストを決める
- 家具・家電・小物と合わせる
- 素材の質感も確認する
- 実際の部屋を見て判断する
順番に見ていきましょう。
最初に部屋全体のテイストを決める
床材や壁を選ぶ前に、部屋全体のテイストを決めておきましょう。人気がある部屋のテイストとして、主に以下が挙げられます。
- 和モダン:畳やふすまなどの和の要素を現代モダンと融合させたスタイル
- インダストリアル:工業的なデザインであえて無機質に見せるスタイル
- 北欧:木目があるデザインなど温かさを感じられるスタイル
- ナチュラルモダン:天然木素材と現代的な直線デザインを組み合わせたスタイル
- カントリー:ヨーロッパの田舎をイメージした自然を感じられるスタイル
上記はあくまで一例ですので、施工会社と相談して決定することをおすすめします。
家具・家電・小物と合わせる
候補となる床材が見つかったら、家具や家電、小物などと合わせてみましょう。
床の色や素材が家具や家電と調和すれば、部屋全体がまとまった印象になります。特に、テーブルなど部屋の中心となる家具の色を考慮すると、統一感が出るでしょう。
また、照明の色や明るさが床と合っているか確認しておくことが大切です。例えば、グレーの床を選んだ場合、オレンジ色の照明を選択すると部屋の暗い雰囲気を緩和できます。
素材の質感も確認する
床を選ぶ際には、色だけでなく素材の質感も確認しましょう。
木材やフロアタイル、カーペットなど素材にはそれぞれ独自の質感があります。実際に触れて足触りを確認しておくことが大切です。
足触りが悪い床だと、生活するうえで不便に感じるでしょう。
実際の部屋を見て判断する
床材が使用されている実際の部屋を見て判断しましょう。サンプルや写真だけでなく、実際の部屋に敷かれた床を見ることで、より具体的なイメージが掴めます。
施工会社の展示場やモデルハウスなど、実際の使用感を確かめられる場がおすすめです。
新築住宅の床に関するよくある質問
ここでは、新築住宅の床に関してよくある質問を紹介します。
- 床の色は部屋ごとに変えてもいい?
- 建売住宅で床の色が気に入らないときの対処法は?
- 各部屋の床は何色がおすすめ?
順番に見ていきましょう。
床の色は部屋ごとに変えてもいい?
床の色は部屋ごとに変えても構いません。
明るく広く見せたいリビングルームにはライトブラウンの床を選び、寝室は落ち着いた雰囲気を演出するためにダークブラウンの床を選ぶなど、部屋の用途や雰囲気に合わせて変えると良いでしょう。
ただし、色の変化が多すぎると家全体の統一感が失われるおそれがあるので、全体のバランスを考えることが大切です。
建売住宅で床の色が気に入らないときの対処法は?
建売住宅の場合、フローリングを張り替えたりフロアタイルを張り詰めたりするなどの方法で、自分好みの色に変更できます。
また、一部をラグやカーペットを用いて隠す方法も効果的であり、大きなラグを使えば床の大部分をカバーできます。手間や費用を抑えたい人におすすめです。
各部屋の床は何色がおすすめ?
ここでは、部屋ごとにおすすめの床の色を紹介します。
部屋 | おすすめの色 |
リビング | 明るさや広がりを感じさせるライトブラウンやナチュラルな木目調の床 |
寝室 | 落ち着いた雰囲気に見せるダークブラウンやグレー |
キッチン | 汚れが目立ちにくいグレーやベージュ |
バスルーム | 清潔感のある白やライトグレー |
子供部屋 | 明るくワクワク感を掻き立てるナチュラルカラーやカラフルなフロアタイル |
部屋の用途に合った床の色を選べば、暮らしやすく快適な家を実現できます。
新築住宅の床の色で後悔しないために色の特徴を理解しよう
この記事では、新築住宅の床の色で後悔する原因などを紹介しました。
床は部屋の中でも大部分を占め、部屋全体の雰囲気を大きく左右する要素です。選択する際には部屋の用途や家族構成を考慮して、快適に生活しやすい色や素材の床を選びましょう。
また、床をはじめ注文住宅の内装づくりに不安がある人は、ぜひオンリーホームにご相談ください。5棟のリアルサイズ展示場をご用意しており、お好みの床をお選びいただけます。
展示場では家づくりに関するご相談も承りますので、注文住宅の建築を検討している人はぜひ一度オンリーホームの展示場へお越しください。