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家を購入する際の頭金はいくら?頭金ゼロでも住宅ローンは組めるのか

更新日:2023.06.30

家を購入する際には、貯金からどれくらいの頭金を用意するのか考える必要があります。しかし、貯金が少ないことが原因で頭金を用意できない場合には、頭金ゼロで住宅ローンを借りることになります。

頭金ゼロで家を購入するメリットもあるため、それぞれの条件を事前に知っておきましょう。

この記事では家を購入する際の頭金金額の目安や頭金を用意するメリット、頭金ゼロで住宅ローンを組むメリットを解説します。

【この記事でわかること】

● 頭金の目安

● 頭金を用意するメリット

● 頭金ゼロで住宅ローンを組むメリット

そもそも家を購入する際の頭金とは?

頭金とは、家を購入するために必要となる総支払額から、住宅ローンによる借入総額を差し引いた金額のことです。

例えば、家の購入総額が5,000万円で住宅ローン借入額が4,500万円の場合、残りの500万円を頭金で用意することになります。

なお、頭金は購入者の貯金や両親からの援助で確保することが多いため、借入によって用意しないこともあります。

家を購入する際の頭金の目安

住宅金融支援機構の調査によると、2021年度にフラット35を利用した人が用意した頭金の平均額は次のようになりました。

エリア 頭金の平均額
全国 596.6万円
首都圏 737.5万円
近畿圏 676.6万円
東海圏 581.1万円
その他地域 522.2万円

※参考:2021年度 フラット35利用者調査|住宅金融支援機構

上記のように、東海圏とその他地域では500万円〜600万円の頭金を用意することが、一般的といえます。

頭金ゼロでも住宅ローンは組めるのか

結論からいうと、頭金ゼロでも住宅ローンを組むことは可能です。

2023年の時点ではゼロ金利政策は継続されており、低金利で住宅ローンを借りられる状況といえます。この背景から頭金をゼロで住宅ローンを組む人も多く、頭金分の貯金がなくとも家を購入できます。

そのため、頭金を用意するケースと用意しないケースのどちらがよいかは、金融機関と相談しながら十分に検討する必要があるでしょう。

家を購入する際に頭金を支払うメリット

この章では、家を購入する際に頭金を支払うメリットを解説します。

  • 月々の返済額が少なくなる
  • 総返済額が少なく済む
  • 住宅ローンを借りやすい

順番に見ていきましょう。

月々の返済額が少なくなる

頭金を多く用意すればするほど住宅ローンの借入額は減り、これに伴って月々の返済額も減少します。

つまり、頭金を用意することで毎月の生活費の中で、住宅ローン返済に充てる金額を少なくすることが可能になります。これにより、生活のゆとりが増え、万が一の経済的変動にも対応しやすくなるでしょう。

そのため、家を購入したあとの返済を楽にしたいのであれば、頭金を多く支払うことがおすすめです。

総返済額が少なく済む

総返済額は総費用から頭金の金額を差し引いた金額であるため、頭金を多く用意することで総返済額は減ります。

そのため、返済期間が短くなり、完済のタイミングを早められるでしょう。

また、金利タイプが変動金利の場合、金利上昇による未払い利息が発生した場合でも、費用を大きく減らせます。

このことからも、頭金を用意し総返済額を減らすことは、将来のリスクを軽減することになるといえます。

住宅ローンを借りやすい

頭金を多く用意することで、家計を管理できる人だという印象を与えられるため、住宅ローンが借りやすくなるでしょう。

また、住宅ローンの審査が通りやすくなるだけでなく、金利やその他の融資条件が有利になるケースもあります。

そのため、資金に余力がある場合には頭金の割合を増やし、条件のよい借入を目指すことも選択できます。

頭金ゼロで家を購入するメリット

頭金を用意することのメリットは多くありますが、頭金ゼロで家を購入するケースも、以下のメリットがあります。

  • 理想の住まいを早く手に入れられる
  • 住宅ローン控除による恩恵が大きい
  • 手元に資金を残せる

順番に見ていきましょう。

理想の住まいを早く手に入れられる

頭金なしで家を購入するメリットの1つに、マイホームを早く手に入れられることが挙げられます。

例えば、頭金を500万円用意するために年間100万円ずつ貯金する場合、5年かかってしまいます。その間は理想の家が公開されても購入できません。

また、建材の高騰が継続していることや、家を購入して引っ越すまで家賃を支払うことを踏まえると、資金計画で不利になるおそれもあります。

頭金ゼロで家を購入するメリットとして、資金計画上のデメリットを解消できる点が挙げられます。

このことからも、低金利が継続される間は頭金ゼロでの資金計画も検討しましょう。

住宅ローン控除による恩恵が大きい

頭金を用意せずに住宅ローンの借入額を多くすることで住宅ローン控除による恩恵が大きくなります。

住宅ローン控除とは、年末の借入残高の最大0.7%が13年間控除される制度です。

この制度は住宅ローンの残高によって控除額が変動するため、頭金をゼロにして借入額を増やすことで控除額を増やせます。

ただし、債務者の年収や返済期間によってはほとんど効果がない制度であるため、不動産会社と相談しながら利用しましょう。

※参考:No.1213 認定住宅の新築等をした場合(住宅借入金等特別控除)|国税庁

手元に資金を残せる

頭金を用意しないことで、自由に使える資金を手元に残せます。

手元に資金を残すことで、日常生活を続ける上で発生する突発的な支出やライフスタイルの変化にも対応しやすくなります。

いつでも使える資金を残しておける点も、頭金ゼロで家を購入するメリットといえるでしょう。

頭金ゼロで家を購入する際の注意点

この章では、頭金ゼロで家を購入する際の3つの注意点を解説します。

  • 利息の負担が大きくなる
  • 諸費用が現金で必要になる
  • 利子率が高くなる場合がある

順番に見ていきましょう。

利息の負担が大きくなる

頭金を用意しないと、利息負担が大きくなる点に注意する必要があります。

頭金を用意せずに家を購入した場合、住宅ローンでほとんどの費用を準備することになります。すると、住宅ローンで借入する金額が増加し、それに伴って利息の負担も増加するでしょう。

このことからも、頭金をゼロにすることは手元に費用を残せる一方で、総支払額が増加するデメリットもあることを知っておきましょう。

諸費用が現金で必要になる

頭金を用意しない場合でも、諸費用は現金で用意しなければならない点に注意が必要です。

頭金ゼロを選択したからといって、手持ちの資金を全く使わなくてよいわけではありません。印紙代や手付金など、家を購入する手続きで必要となる諸費用があります。

諸費用は住宅ローンで補填できないケースも多いため、注意しましょう。

利子率が高くなる場合がある

頭金ゼロで住宅ローン審査を受けた場合、借入額が増えて返済負担率が増加するため、金融機関はリスクが高いと判断して、利子率を高めに設定することがあります。

返済負担率とは、年間の返済額合計と年収の割合を示した指標のことです。

住宅金融支援機構によると、返済負担率の平均は22.7%であり、返済負担率が最も大きい場合でも30%未満です。

※参考:2021年度 フラット35利用者調査|住宅金融支援機構

頭金ゼロとすることで返済負担率が上昇し、その結果高い金利での融資条件となってしまうでしょう。

頭金の有無で返済額がどれだけ変わるのかを実際にシミュレーション

この章では、頭金の金額によって返済額がどれだけ変わるのかをシミュレーションします。

設定条件は次の通りです。

【条件】

● 返済期間:35年

● 金利:固定1.0%

● 返済方式:元利均等

● 総費用:5,000万円

● 借入額=総費用-頭金

頭金の金額 月々の返済額 総支払額
0円 141,142円 59,279,814円
100万円 138,319円 58,094,219円
200万円 135,497円 56,908,558円
300万円 132,674円 55,722,982円
400万円 129,851円 54,537,380円
500万円 127,028円 53,351,790円
600万円 124,205円 52,166,203円
700万円 121,382円 50,980,621円

※参考:住宅ローンシミュレーション|住宅保証機構株式会社

上記シミュレーションによると、総費用が5,000万円で頭金をゼロとする場合と700万円用意した場合では、月々の支払額の差は19,760円で、総支払額の差は8,299,193円です。つまり、頭金を700万円用意することで約130万円分の負担を減らせます。

ただし、700万円を貯金から捻出するため、貯金が少なくなることに不安を感じる人もいるでしょう。家を購入したあとで安心して暮らすために必要な貯金額について、事前に検討することが重要です。

家を購入する際は頭金を賢く活用しよう

家の購入時に頭金を多く用意すればするほど、住宅ローンの借入額を減らせます。さらに、住宅ローン審査に通過しやすくなり、好条件で借入できるようになるでしょう。

一方で、住宅ローンの低金利が維持される現状では、頭金ゼロで家を購入するケースも多く、どちらがよいかは慎重に検討する必要があります。

オンリーホームでは、将来の返済額をシミュレーションした上で後悔のない資金計画を提案しています。家を購入する際の資金面で不安を感じる人は、一度オンリーホームまでお問い合わせください。

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