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一戸建てのメンテナンスの必要箇所・周期は?築年数ごとに詳しく解説

更新日:2022.10.04


本記事では一戸建てのメンテナンスついて紹介しています。
一戸建ては長く住むうちに、年数とともにさまざまな設備などが劣化していくため、維持管理のメンテナンスは必須です。
本記事では一戸建てにおけるメンテナンスの必要箇所や周期を、築年数ごとに詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも一戸建ての寿命とは?

はじめに、一戸建て住宅の寿命についてご紹介します。

・一戸建ての寿命と耐用年数は違う
・約5年に1度のペースで不具合が出ることが多い

一戸建ての寿命を知るうえで、上記2つのポイントを理解しましょう。
以下に解説していきます。

一戸建ての寿命と耐用年数は違う

一戸建ての寿命と、一般的にいわれる「耐用年数」は違います。
建物には一般的に「耐用年数」という指標がありますが、耐用年数とは簡単にいえば寿命ではなく「建物の資産価値の目安」です。
例えば上記における木造住宅の耐用年数は22年ですが、木造住宅が22年で寿命を迎えることは一般的にはまずありえません。
また、耐用年数は「減価償却」という税法上の会計処理に用いられる指標であるため、一戸建ての実際の寿命とはイコールではないことを知っておきましょう。
※参考:別添3 法定耐用年数(国税庁)

約5年に1度のペースで不具合が出ることが多い

一方で一戸建て住宅は、箇所によっては約5年に1度のペースで不具合が出ることもあります。
そのため、住宅全体としての寿命ではないにしろ、個別箇所の定期的なメンテナンスはやはり必要である点についても知っておく必要があるでしょう。
次は一戸建てのメンテナンスに必要な箇所や周期についてまとめていきます。

一戸建てのメンテナンスの必要箇所・周期一覧表

一戸建てのメンテナンスに必要な箇所・周期について、以下に一覧表としてまとめました。

メンテナンス箇所 メンテナンス周期 メンテナンス内容 メンテナンス費用
クロス 5〜10年 張り替え 50〜70万円
シーリング 5〜10年 打ち替え 20〜30万円
屋根・外壁 5〜10年 塗装工事 100〜150万円
基礎 10〜15年 補強工事 10〜20万円
10〜15年 表替え 1枚/1万円前後
水回り設備 15〜20年 交換工事 80〜150万円
(ユニットバス+洗面台)
屋根瓦 15〜20年 張り替え 100〜300万円
雨どい 15〜20年 交換 5〜30万円
フローリング 20〜30年 張り替え 1帖/3万円前後
基礎・外観 20〜30年 補強工事 ㎡/1〜2万円
20〜30年 交換 1枚/1.5〜2万円
キッチン・トイレ 20〜30年 交換 70〜150万円
給湯器 20〜30年 交換 20〜30万円

上記一覧表を、メンテナンス時期や費用の目安としてご参照ください。
一覧表で紹介しているメンテナンス費用はあくまで一般的な例のため、場合によっては費用が前後する可能性があるので注意しましょう。
次は上記各項目について個別に解説していきます。

築年数5年から10年を目安に行う一戸建てのメンテナンス

まずは前述の表に基づき、築年数5~10年の目安で行うメンテナンスについて改めてご紹介します。

・クロスの貼り替え
・シーリングの打ち替え
・屋根や外壁の塗装

上記3点の内容については、以下のとおりです。

クロスの貼り替え

クロスの貼り替え費用相場は、一戸建て全体で約50~70万円です。
ただしクロスの材質や貼り替えの範囲によってさらに前後する場合もあります。
また、貼り替えにおけるポイントとしては、比較的ベーシックな品番を選ぶことです。
珍しい材質のものや流通量の少ない品番を選ぶと、数年後にクロスの補修が必要になった場合に、クロス自体が廃番になっていて手に入らない可能性があります。
なるべく、長きに渡り提供されている定番品を選ぶようにしましょう。

シーリングの打ち替え

シーリングの打ち替えも重要なメンテナンスの一つです。
ここでのシーリングは、主に外壁部分について述べていきます。
費用相場は外壁全体で約20~30万円程度ですが、部分的な打ち替えであれば3万円前後で済む場合もあるでしょう。
とはいえ、5~10年の間でどこが劣化していくかを正確に把握するのは難しいことから、やはり全体の打ち替えをしておくことが無難といえます。

屋根や外壁の塗装

屋根や外壁の塗装についても5~10年の周期でチェックしておきましょう。
外壁塗り替えのサインとしては、外壁のひび割れや、直接壁に触ると手に粉がつくチョーキング現象、塗膜の剥がれなどがあった場合です。
上記の状態になった場合には、すぐに塗り替えを検討しましょう。

築年数10年から15年を目安に行う一戸建てのメンテナンス

次は、築年数10~15年の目安で必要なメンテナンスについて、改めてご紹介します。

・基礎部分の補強
・畳の表替え
・水回り設備の交換

上記3点が、築年数10~15年でメンテナンスの可能性が出てくる部分です。
以下に解説していきます。

基礎部分の補強

基礎は住宅の足元部分のため、一戸建ての築年数が10年過ぎたら必ずチェックするようにしましょう。
主に基礎のひび割れなどが起こった場合に必要なメンテナンスとなりますが、もし築10~15年で起こるひび割れがあまりにひどい場合には、基礎以外の検査もする必要があるといえます。
逆に小さなひび割れであっても、放置することで水の侵入や地盤沈下の原因になることもあるため、決して侮ることなくメンテナンスを施しましょう。

畳の表替え

畳の表替えについても10~15年を目安に考えていくべきといえます。
畳自体のへたりはなくとも、表面の汚れやイ草が靴下につく場合は交換のサインです。
1枚1万円が表替えの費用目安ですが、高級素材になると3万円を超えるものもあります。

水回り設備の交換

水回り設備は10~15年で交換時期を迎える場合も多くあります。
ここでは洗面台とお風呂について述べていますが、水回りは使用頻度や使用する環境によって、その寿命が大きく異なる点がポイントです。
水回りは多少の不具合であれば、案外そのまま使用することもできるため、交換に手間がかかることからもつい放置しがちといえます。
ただし、急に故障して使用できなくなる場合も考えられるため、水回りに異常を感じた場合にはすぐに点検し、必要に応じてメンテナンスしましょう。

築年数15年から20年を目安に行う一戸建てのメンテナンス

築年数15~20年が経過すると、さまざまな箇所のメンテナンスが必要になってきます。

・屋根瓦の交換
・雨どいの交換
・フローリングの張り替え

屋根やフローリングなど、交換にも手間がかかる箇所が多くなってくるため、早めの検討が必要です。

屋根瓦の交換

屋根瓦の交換はその材質によって時期が異なるため、自身の屋根材について把握しておきましょう。
一般的によく用いられているスレート材の屋根は、上記のとおり15~20年が交換目安といえますが、セメント瓦などであれば20年以上もつ材質もあります。
屋根瓦は普段目につかないため、外壁メンテナンスの際に併せて点検し、必要に応じてメンテナンスすることが重要です。

雨どいの交換

雨どいの交換も20年前後が交換の目安です。
雨どいは塩化ビニールという素材で作られているのが一般的で、比較的丈夫な素材といえます。
とはいえ、常に外気にさらされ紫外線などの影響も受けやすいことから、じきに傷み、割れてしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。

フローリングの張り替え

フローリングも15~20年が張り替え時期の目安です。
フローリングはこの時期になると、床鳴りや軋み、キズや表面の剥がれなどが目立つようになってきます。
そのため、機能的な問題よりも見栄えの悪さから交換を余儀なくされる場合が多いといえるでしょう。

築年数20年から30年を目安に行う一戸建てのメンテナンス

次は築年数20~30年を目安に迎えるメンテナンス箇所についてご紹介します。

・基礎・外壁の補強
・畳の交換
・キッチン・トイレ本体の交換
・給湯器の交換

20~30年が経過すると、補修などでは不十分な場合も多く、設備に至っては新品への交換作業がほとんどです。
以下に解説していきます。

基礎・外壁の補強

5~10年で行った基礎の補強に加え、20~30年経つと外壁の補強も併せて必要となってきます。
基礎の補強については前述のとおりですが、外壁の補強は耐震性を高める目的もあり、重要なメンテナンスといえるでしょう。
そのため、外壁自体が激しく劣化している場合には補強だけでは足りず、外壁の張り替えも検討する必要があります。

畳の交換

築年数20~30年が経過した一戸建ての畳は、畳そのものが劣化している場合が多いため、表替えではなく交換が必要となるでしょう。
費用目安は1枚1.5~2万円ですが、表替え同様に高級素材に交換する場合には大きく費用が上がる場合もあります。
また、低コストの軽量畳を使用している場合、20~30年よりもっと早く寿命を迎えることもあるため、湿気対策などにも配慮が必要です。

キッチン・トイレ本体の交換

キッチン・トイレについても20~30年が交換時期になることが多いです。
前述の表では一般的な費用目安として70~150万円としていますが、水回りは商品によって価格が大幅に変わります。
特にシステムキッチンについてはオプションが充実しており、大きさやパネル・天板の材質などのバリエーションも豊富です。
そのためキッチンについては、交換を迎える前に費用をチェックしておくことをおすすめします。

給湯器の交換

給湯器も20年を超えれば、交換が必要となるでしょう。
築年数20年前後までであれば、給湯器の不具合は部品の交換や修理でメンテナンスが可能な場合もありますが、20~30年と経過すればそれも難しくなります。
また、本記事における給湯器の交換時期は20~30年としていますが、各メーカーが推奨する標準使用期間は、10年が一般的です。
ただし上記の10年は、部品が生産されておらず修理対応ができない場合があるための設定でもあります。
したがって実際の交換時期は、適切に使用・維持管理すれば20年以上、使用状況によっては10~15年もあり得ると理解しておくとよいでしょう。

一戸建てのメンテナンスの注意点

ここまで、一戸建てのメンテナンスの時期や費用などをメインに紹介してきましたが、次はメンテナンスにおける注意点について解説します。

・メンテナンス時期は材質や使い方によって変動する
・メンテナンス費用を積み立てておく
・家の劣化を日頃からチェックしておく
・年齢に応じてバリアフリー化も検討する

上記4点が、メンテナンスにおける主な注意点です。
これらは重要なポイントといえるため、以下を参考にしてください。

メンテナンス時期は材質や使い方によって変動する

前述しましたが、メンテナンスの時期は材質や使い方によって大きく変動します。
まず使い方は、長年の積み重ねによるものであることから、その影響は大きいといえるでしょう。
材質については、メンテナンス時期の差が顕著に出る箇所の一例として「屋根」が挙げられます。
一般的なスレート屋根は15~20年なのに対し、一部和瓦に至っては100年もつともいわれているため、素材によるその差は歴然です。
当然、導入時のコストも変わるため、新築の時点で、先のメンテナンスも考えて検討してみるのもよいでしょう。

メンテナンス費用を積み立てておく

メンテナンス費用を積み立てておきましょう。
一戸建てのメンテナンスにはお金がかかるため、急な故障などが起きた場合に費用が捻出できない場合があります。
そのため、マンションでいう「修繕積立金」にあたる名目で積立てをしておくことで、急なメンテナンスにも対応できるでしょう。

家の劣化を日頃からチェックしておく

メンテナンスに至る前に、家の劣化を日頃からチェックしておきましょう。
家の劣化部分は、放置するほどに費用がかさむ場合が多いため、細かくチェックしておくことで変化に気づきやすくなり、軽微な補修で済むこともあります。
自身で家のすべてをチェックするのが難しい場合には、定期的に点検業者に依頼するのもよいでしょう。

年齢に応じてバリアフリー化も検討する

年齢に応じてバリアフリー設計に変えていくことも重要です。
家とともに自身も年齢を重ねていくため、新築時には気にならなかった段差などが負担に感じてくることもあるでしょう。
そのため将来に備え、メンテナンス時期に併せてバリアフリー工事も検討することをおすすめします。
前回のメンテナンス時にやっておけばよかった、とならないよう、先を見据えた計画が必要です。

一戸建てのメンテナンスに関するよくある質問

次は、一戸建てのメンテナンスに関するよくある質問についてまとめました。

・一戸建てのメンテナンスを怠るとどうなる?
・一戸建てのメンテナンスは自費になる?
・メンテナンスフリーの家ならメンテナンスしなくていい?

一戸建て購入時には意外に盲点となりがちなのが、メンテナンス問題です。
上記3点のポイントについては特に知っておきましょう。

一戸建てのメンテナンスを怠るとどうなる?

一戸建てのメンテナンスを怠ると、状況が悪くなりメンテナンスに更なる費用がかかる可能性があります。
一戸建てのメンテナンスは、その交換時期を迎えていたとしても、明らかな故障などがないと気づかないことが多いでしょう。
したがって、知らない間に状況が悪化していることもあるため、点検業者を入れるなど、定期的なチェックも怠らないことが重要です。

一戸建てのメンテナンスは自費になる?

一戸建てのメンテナンス費用は基本的に自費負担です。
そのため、前述のように積み立てなどをしておくことをおすすめします。
なお、住宅のメンテナンスには各自治体による助成金が利用できることもあるため、こちらも積極的に利用しましょう。

メンテナンスフリーの家ならメンテナンスしなくていい?

メンテナンスフリーの家は基本的に存在しないため、定期的なメンテナンスは必須です。
ただし、家全体としてのメンテナンスフリーはなくとも、部分的なメンテナンスフリーは存在します。
一例として挙げられるのが、バルコニー防水材の「スカイプロムナード」です。
金属防水材の上から特殊な加工がなされており、交換や補修などのメンテナンスは不要とされています。
上記のような特殊な建材が存在するのは事実ですが、それはあくまでも部分的な話です。
したがって、メンテナンスフリーの家はないことを前提に、維持管理していきましょう。

メンテナンスを適切に行い一戸建ての寿命を延ばそう

ここまで、一戸建てのメンテナンスやその周期、メンテナンス費用の目安などについて紹介してきました。
一戸建ての寿命を少しでも延ばすためには、適切なメンテナンスが必要であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
大切な一戸建てを守るためにも、定期的な維持管理を怠らないようにしましょう。
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