COLUMN コラム
更新日:2022.01.27
本記事では、平屋か二階建てのどっちがいいかについて解説しています。
平屋と二階建ては、同じ住宅でもその特徴は異なります。
それぞれに一長一短があるため、検討するにあたってこれらを詳しく知っておく必要があるでしょう。
今回は、平屋と二階建てのメリット・デメリットに加えて、費用の違いについてもご紹介します。
最後までご覧いただけますと幸いです。
まずは平屋と二階建ての特徴について解説します。
平屋と二階建ての大きな違いは、その建物の高さにあります。
二階建てに対し、平屋はいわば一階建てともいえます。
二階建ては上階に部屋を展開できることに対し、平屋は平面に設計するため、同じ敷地面積であれば部屋数の確保は二階建ての方が容易です。
次は平屋のメリットについてご紹介します。
・生活動線や家事動線が便利
・コミュニケーションが取りやすい
・メンテナンス費用が抑えられる
・台風や地震などの災害に強い
・バリアフリーに適している
平屋にはこのようなメリットがあります。
これらについて、以下に解説していきます。
平屋は、生活動線および家事動線がシンプルで便利であることが代表的なメリットです。
上下移動がないため、動線設計がしやすく生活や家事がスムーズに行いやすいためです。
例えば二階建てのように、一階の洗面所で取り込んだ洗濯物を二階のバルコニーに干す、といった移動も平屋にはありません。
平屋は、機能性の高い便利な生活が送りやすいといえます。
家族間のコミュニケーションが取りやすいことも平屋のメリットの一つです。
階段でフロアを隔てることで、間取り設計によっては部屋間の移動がしにくいことがありますが、平屋の場合はフラットな設計のため、これらの問題が起こりにくいといえます。
ワンフロアでの生活は、家族の存在を感じやすいため、安心感もあります。
メンテナンス費用が抑えられることも平屋のメリットです。
二階建てに比べて外壁面積が少なく、建物も低いことから足場の設置も必要ありません。
そのため定期的なメンテナンスも割安に行うことができます。
平屋は比較的台風や地震などの災害にも強いといえます。
建物が低く設計されているため、強風や地震の影響を受けにくく、構造的にも安定感があります。
平屋は、バリアフリー設計を容易に行えることも大きなメリットです。
階段移動がないため、基本的なバリアフリー性能をすでに備えています。
フラットに展開する動線の段差をなくすことで完全バリアフリーとなり、高齢になっても生活がしやすく、長く住むことができるでしょう。
次は平屋のデメリットについて解説していきます。
・プライバシーやセキュリティ面に注意が必要
・水害のリスクを伴う
・日当たりや風通しが悪い場合がある
平屋はプライバシーやセキュリティ面に配慮が必要といえます。
二階建てのように上下でフロアを隔てることがないため、コミュニケーションを取りやすい反面、プライバシーの確保がしにくい場合があります。
設計時に部屋間の動線を長めにとるなどの対策が必要となるでしょう。
また、平屋は一階建てのためセキュリティ面でも不安があります。
防犯対策としてセンサーライトの設置や、家の外周を歩く際に大きな音が鳴る玉砂利を敷くといった対策が必要です。
平屋は水害リスクを伴う場合もあります。
床上浸水などの被害にあった場合には、二階建てであれば上階への避難が可能ですが、平屋の場合にはそうはいきません。
そのため、水害時の対策を行う必要があります。
ハザードマップを確認して水害リスクの低い土地選びから行うようにすることが基本的な対策といえるでしょう。
平屋は、日当たりや風通しが悪くなる場合があるため注意が必要です。
部屋数を確保するほど、壁量が増えるため建物の中央に日が入りにくく、採光と通風が難しくなります。
対策としては、床面積が大きい平屋の設計を行う際には、建物の中央部分には中庭を設けること。
スペース的に難しい場合にはトップライトを設置することで上部から直接日当たりと通風をとれるように対策しましょう。
ここまで平屋について解説をしてきましたが、次は二階建てのメリットについてです。
・延床面積を確保できる
・プライバシーを確保しやすい
・平屋と比べてコストがかかりにくい
これらのメリットについて、以下に解説します。
延床面積を確保しやすいことは、平屋にない大きなメリットのひとつです。
部屋を上階に展開できるため、様々な家族構成にも対応できる間取り設計が容易です。
入居人数が多い場合は、延床面積を広く取れる二階建てがおすすめといえるでしょう。
二階建てはプライバシーを確保しやすいこともメリットです。
家族といえども、適切な距離感が必要な場合もあります。
上下にフロアを隔てることができる二階建ては、この問題を解決しやすく、特にプライバシーの確保が重要といわれる二世帯住宅にも、二階建ては適しているといえます。
二階建ては、平屋と比べて建築コストが安いこともメリットです。
平屋は構造的に、基礎および屋根の面積が広くなりやすいため、建築費用が割高になります。
同じ床面積であっても、平屋よりも二階建てのほうがコストを抑えて建築することができます。
次は二階建てのデメリットについてご紹介します。
・地震時に揺れを感じやすい
・生活動線や家事動線が長い
・コミュニケーションが減る
平屋と反比例するようなデメリットが特徴です。
以下に解説していきます。
二階建ては、平屋に比べて地震時の揺れを感じやすくなります。
建物に高さが出てしまうことから、揺れを受けやすくなることは当然ともいえるでしょう。
地震時の揺れを軽減するためには、耐震や制震などの対策を行うことが必要となります。
二階建ては生活動線や家事動線が長くなってしまうことがデメリットです。
構造上、階段および廊下分の確保が必要であるため、一定範囲の動線は必須となります。
廊下から各居室までの距離をなるべく短く設計することで、ある程度の対策をおこなうことができるでしょう。
一戸建ては、平屋よりもコミュニケーションが取りにくい場合があります。
一階と二階でフロアを分けるだけで、平屋よりも家族の存在を近くに感じにくくなるでしょう。
LDKから二階へ移動する設計にして、接触の機会を増やすなどの対策が必要です。
平屋と二階建ての、他の違いについてご紹介します。
・建築費の違い
・税金の違い
これら二点について、以下に解説します。
建築費は二階建てよりも平屋のほうが割高になることが多いでしょう。
同じ床面積でも、平屋は基礎や屋根が多く必要となることが理由です。
不動産に課せられる固定資産税についても、平屋のほうが割高になる傾向にあります。
壁および屋根に多くの資材を必要とする平屋が、二階建てよりも資産価値が高いと判断されることが多いためです。
ここではよくある質問についてまとめています。
・平屋と二階建ての固定資産税を抑える方法は?
・平屋風二階建てって何?
・30坪の平屋は狭い?
これらの質問について、以下に解説します。
平屋と二階建ての固定資産税を抑えるポイントは大きく3つです。
・木造で建築する
・シンプルな間取り設計にする
・土地価格(評価額)の低い場所を選ぶ
この三つのポイントにより、固定資産税を抑えることができるでしょう。
平屋風二階建てとは、一階と二階を隔てず、一階上部に実質二階となるスペースを設ける設計です。
・平屋特有のおしゃれな外観
・二階建ての部屋数確保のしやすさ
・平屋のフラットな生活
上記のように平屋風二階建ては、平屋と二階建てのいいとこ取りをした特徴をもつといえます。
平屋の30坪は、5人家族までであれば快適に暮らせ、決して狭くはないといえます。
30坪であれば、3LDK〜4LDKの間取り設計も十分可能なためです。
また、平屋は家族間のコミュニケーションも取りやすいことから、ファミリー世帯に平屋の30坪は、むしろ適しているともいえるでしょう。
ここまで、平屋と二階建てのメリット・デメリットなどについて解説してきました。
本記事のまとめです。
・平屋は動線設計がシンプルなため、生活をスムーズにおこなえる。
・二階建ては構造上動線が多くなるが、部屋数を確保しやすい。
・平屋は家族間のコミュニケーションがとりやすい反面、プライバシーの確保が課題
・二階建ては平屋よりも、同じ床面積でも建築コストが低い
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