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家を建てる費用の目安はいくら?内訳や予算別のシミュレーションも

更新日:2023.03.30

家を建てるためには、土地探しやハウスメーカー選びなどステップが多く、最も重要なのは「資金計画」だといえます。家を建てて日々の生活が困窮するのであれば、本末転倒です。

そこで、この記事では家を建てるための費用の目安や内訳、予算別のシミュレーションについて解説します。

【この記事でわかること】

● 家を建てるために必要な費用の目安

● 家を建てる費用の内訳

● 予算別のシミュレーション

家を建てる費用の目安

家を建てる際には、どのくらいの費用が必要になるのかを把握する必要があります。

この章では、住宅金融支援機構が公開しているデータをもとに、岐阜県と全国平均の建築に必要な費用について解説します。

  • ・土地ありで建てる場合は平均3,000万円
  • ・土地なしで建てる場合は平均3,830万円

順番に解説していきます。

土地ありで建てる場合は平均3,000万円

土地を既に持っている場合は、土地購入費が必要ないので総額は安くなります。土地ありで建てる場合の岐阜県と首都圏、全国平均の建築費を比較すると、以下の表の通りです。

エリア 建築費
岐阜県 3,013万円
首都圏 2,911.7万円
全国平均 3,010.6万円

※参考:2021年度集計表|住宅金融支援機構

この場合、岐阜県では平均が3,013万円であり、全国平均もほとんど同じ価格帯です。このことから、家を建てるエリアが変わっても建築費用は大きく変わらないことがわかります。

土地なしで建てる場合は平均3,830万円

土地なしで建てる場合の岐阜県と首都圏、全国平均の建築費を比較すると、以下の表の通りです。

エリア 建築費
岐阜県 3,830.5万円
首都圏 5,132.6万円
全国平均 4,455.5万円

※参考:2021年度集計表|住宅金融支援機構

土地なしで家を建てる場合、岐阜県では3,830.5万円が平均額ですが、全国平均は4,455.5万円です。岐阜県は土地の費用が全国的にみても安く、予算を抑えられることがわかります。

家を建てる費用の内訳

この章では家づくりに必要な費用の内訳について、解説します。注文住宅を建てるためには土地と建物費用だけではなく、それ以外にも多くの費用が必要となります。

この章で解説する項目を確認して、必要な費用を把握しましょう。

  • ・土地代
  • ・本体工事費
  • ・付帯工事費
  • ・諸費用
  • ・その他の費用

順番に見ていきましょう。

土地代

土地代とは土地の売買代金のことを指します。土地によっては、代金に含まれている内容が変わるため注意が必要です。

例えば、一般人の売主が古家付きで売っている場合、確定測量を行って建物を解体して引き渡すことが一般的です。この場合は、売買代金に土地以外が含まれておらず、上下水道やガスの引込工事、造成費用は後述する付帯工事費に含まれます。

一方、売主が造成業者である場合、既に造成や上下水、ガスの引込が完了していることも多くあります。

同じ売買代金でも、追加で発生する費用が変わるケースがあることに注意しましょう。

正しく資金計画を立てるためにも、売買代金の内訳は確認することが大切です。

本体工事費

本体工事は、建物自体の建築費用です。一般的にハウスメーカーが公開している「坪〇〇万」という坪単価は、本体工事費を建物の坪数で割った指標です。

そのため、坪単価は総額から割り戻した指標ではないことを知っておきましょう。

付帯工事費

付帯工事費は、主に以下の5種類があります。

  • ・上下水引込工事
  • ・ガス引込工事
  • ・地盤改良費
  • ・造成費
  • ・外構費

地盤改良費と造成費は、建築する土地によって大きく費用が変わります。そのため、金額が大きい項目であるにもかかわらず、概算で計画する期間が長くなるという特徴があります。

これらの費用は、土地を所有している場合でも必要なため、ハウスメーカーになるべく早い段階で地盤調査や敷地調査してもらい、概算の数字を精査しましょう。

諸費用

注文住宅の資金計画で「諸費用」と呼ばれる項目は、主に以下の5種類です。

  • ・印紙代
  • ・登記費用
  • ・仲介手数料
  • ・住宅ローン保証料
  • ・固定資産税精算金

諸費用は、建物以外の土地に関する費用が多く含まれるため、土地を既に所有した状態で家を建てる場合には空欄となります。

そのため、土地の有無と土地の価格によって金額が変わる項目だと覚えておきましょう。

その他の費用

前述した費用以外にも、地鎮祭や引越し、仮住まいなど50万円以下の費用があります。

これらの項目はそれぞれ、全体の総額に比べて安くなるため見落としがちですが、しっかり内容を検証することでコストダウンが可能です。

そのため、見積を提示したハウスメーカーに納得いくまで質問することをおすすめします。

【予算別】家を建てる費用を実際にシミュレーション

この章では、家を実際に建てる際にかかる費用について、1,000〜4,000万円別にシミュレーションします。

ただし、予算によって付帯工事と諸費用の金額が大きく変わることはなく、建物金額と土地予算が変動します。そのため、各予算においてどれくらいの規模の家が建築できるのかをイメージしてください。

なお、条件として建物面積は30坪、予算を上げることで選択できるハウスメーカーが変わる前提で、岐阜県の土地坪単価は14万円に設定しています。

  • ・予算1,000万円台の注文住宅
  • ・予算2,000万円台の注文住宅
  • ・予算3,000万円台の注文住宅
  • ・予算4,000万円台の注文住宅

順番に見ていきましょう。

※参考:岐阜県の土地価格相場・公示地価・基準地価マップ・坪単価ランキング

予算1,000万円台の注文住宅

予算1,000万円台で家を建てる場合、以下のような内訳が想定されます。

項目 金額 補足事項
土地代金 700万円 50坪×14万円/坪
建物本体価格 900万円 30坪×30万円/坪
付帯工事 200万円 上下水、ガス引込、地盤改良など
諸費用 100万円
その他費用 50万円
合計 1,950万円

予算1,000万円台でも岐阜県で注文住宅を建築することは可能ですが、坪単価20〜30万円のローコスト住宅がハウスメーカーの候補となります。

予算2,000万円台の注文住宅

予算2,000万円台で家を建てる場合、次のような内訳が想定されます。

項目 金額 備考
土地代金 700万円 50坪×14万円/坪
建物本体価格 1,500万円 30坪×50万円/坪
付帯工事 200万円 上下水、ガス引込、地盤改良など
諸費用 100万円
その他費用 50万円
合計 2,550万円

予算が2,000万円台になると、ローコスト住宅から中堅の工務店まで幅広く選択できるようになります。

なお、オンリーホームのパーフェクトフル装備住宅もこの価格帯です。性能は大手ハウスメーカーと同等レベルの仕様のため、コストパフォーマンスは非常に高い商品です。

予算3,000万円台の注文住宅

予算3,000万円台で家を建てる場合、以下のような内訳が想定されます。

項目 金額 備考
土地代金 700万円 50坪×14万円/坪
建物本体価格 2,100万円 30坪×70万円/坪
付帯工事 200万円 上下水、ガス引込、地盤改良など
諸費用 100万円
その他費用 50万円
合計 3,150万円

予算が3,000万円台になると、全国的に有名なハウスメーカーを候補に加えられます。

また、建物予算ではなく土地に予算を割り振ることで大きな土地を購入し、平屋を建築するのもこの予算レベルから可能になります。

予算4,000万円台の注文住宅

予算4,000万円台で家を建てる場合、以下のような内訳が想定されます。

項目 金額 備考
土地代金 700万円 50坪×14万円/坪
建物本体価格 3,000万円 30坪×100万円/坪
付帯工事 200万円 上下水、ガス引込、地盤改良など
諸費用 100万円
その他費用 50万円
合計 4,050万円

予算が4,000万円台となる場合、ほぼ全てのハウスメーカーを候補に入れられ、どのタイプの住宅を選択してもほぼ予算内となるでしょう。

また、岐阜県に限らず、小牧市や瀬戸市といった愛知県の北部でも検討でき、土地探しのエリアを広げられます。

家を建てる費用が抑えられるポイント

家を建てるために必要な費用は多くありますが、家づくりのポイントを押さえることで費用を抑えることが可能です。

そこで、この章では家を建てる費用が抑えられるポイントについて解説します。

  • ・条件に優先順位をつける
  • ・施工会社やハウスメーカーに相談する
  • ・水回りを一箇所にまとめる

順番に解説していきます。

条件に優先順位をつける

家を建てる際は、要望や希望条件に優先順位をつけましょう。

要望のすべてを盛り込んだ家が建てられたとしても、住んでから数年後に「後になって結局いらなかった」と後悔するケースも多くあります。こういった失敗は、家づくりの際に要望や条件に優先順位がついていない場合に起きやすいものです。

例えば、車はできれば3台欲しいと考えていても、実際には3台目の駐車スペースを使うことはほとんどなく、草むしりの手間や余計な固定資産税の支払いが生じます。駐車スペースは1台あたり約5.5坪必要なため、坪50万円のエリアだと約275万円が無駄になります。

このように失敗しないためにも、条件や要望の優先順位は重要です。

施工会社やハウスメーカーに相談する

施工会社やハウスメーカーに相談し、どのような優先順位であればコストを抑えながら失敗しないかを提案してもらいましょう。

施工会社やハウスメーカーにはこれまでのノウハウが多く蓄積されています。そのため、最適な優先順位を提案してくれる可能性は高いといえます。

水回りを一箇所にまとめる

水回りを一箇所にまとめる方法でも、家のコストを抑えられるでしょう。

水回りの配置を分散させた場合、配管の長さが長くなってしまいます。そのため、水回りを一箇所に集めることで配管計画をシンプルにでき、その結果コストダウンできます。

家を建てる費用を考える際の注意点

この章では、家を建てる費用について考える際の注意点について解説します。

費用を抑えることは重要ですが、必要な費用を削ってしまうと家づくり自体に支障が出てしまいます。そのため、適切な費用にするためにこの章で解説するポイントを押さえましょう。

  • ・予算は無理のない範囲に留める
  • ・諸費用も考慮する
  • ・必要に応じて頭金を用意する

順番に解説していきます。

予算は無理のない範囲に留める

予算は資金計画の上限に設定するのではなく、不測の事態に備えて資金計画の9割程度に設定しておくことをおすすめします。

そうすることで資金計画を超えてしまうことを防ぎながら家づくりを進められます。

諸費用も考慮する

土地代金や建物代金を優先してしまい、諸費用が抜けてしまうことがあります。

諸費用は総額の割合としては小さいものの、借入ではなく現金で用意しなければならない項目もあります。そのため、必ず諸費用も含めた資金計画を立案しましょう。

必要に応じて頭金を用意する

印紙代など数万円の費用についてもローンで借りた場合、手数料や利子が無駄になるケースが多くあります。

そのため、ある程度頭金や自由に使える資金を用意しておき、想定外の事態に備えておくのがおすすめです。

家を建てる費用に関するよくある質問

最後に、家を建てる費用に関するよくある質問について、住宅金融支援機構が公開しているデータに基づき解説します。

  • ・家を建てられる年収の目安は?
  • ・何歳で家を建てる人が多い?
  • ・家を買うのに現金はいくら必要?

順番に回答していきます。

家を建てられる年収の目安は?

住宅金融支援機構によると、2021年に家を建てた人の年収の分布は以下の表の通りです。

年収 比率
400万円未満 22.2%
600万円未満 40.1%
800万円未満 20.3%
1,000万円未満 8.9%
1,200万円未満 3.6%
1,200万円以上 4.9%

※参考:2021年フラット35利用者調査|住宅金融支援機構

この表から、年収500〜550万円で家を建てる人が多いとわかります。

何歳で家を建てる人が多い?

住宅金融支援機構によると、2021年に家を建てた人の年齢の分布は以下の表の通りです。

エリア 年齢
岐阜県 37.9歳
首都圏 38.8歳
全国平均 38.5歳

※参考:2021年度集計表|住宅金融支援機構

岐阜県で注文住宅を建てた人の平均年齢は37.9歳であり、全国平均は38.5歳です。35〜40歳で建てる人が多いといえます。

家を買うのに現金はいくら必要?

住宅金融支援機構によると、2021年に家を建てた人の自己資金額の分布は以下の表の通りです。

エリア 自己資金額
岐阜県 293.6万円
首都圏 508.7万円
全国平均 412.3万円

※参考:2021年度集計表|住宅金融支援機構

この表によれば、岐阜県で家を建てた人は平均293.6万円を現金として用意しています。

ただし、自己資金0円で家を建てる人も多いため、自分に合った資金計画を立案してそれに沿って現金を用意しましょう。

家を建てる費用を抑えるためには資金計画に余裕を持つことが重要

家を建てるためには精度の高い資金計画が必要です。そのためにはライフプランの設計を行い、無理のない予算を把握することが重要です。

オンリーホームでは、家を建てて住んだあとにも安心して暮らせる資金計画を推奨しており、そのためのライフプランを提案しています。家づくりにおいて納得のいく資金計画を立案したい人は、ぜひオンリーホームまでご相談ください。

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