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元利均等返済と元金均等返済って何?どちらがお得なのかそれぞれの違いまとめ

更新日:2020.08.26

住宅ローンの金利負担には、「元利金等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。どちらを選ぶかによって返済の楽さやお得さが変わってくるので、両者の違いを知っておきましょう。

今回は、マイホームを買う前に知っておきたい元利金等返済と元金均等返済の違いをご紹介します。

元利均等返済とは

元利金等返済とは、ローンの元金と利息の割合を調整して、完済までずっと同じ金額を返済し続けるというローンの返済方法です。支払う金額は同じですが、返済が進むにつれて元金の割合が増え、利息分の負担が軽くなっていきます。

元利均等返済の概要

住宅ローンにおける元利金等返済は、「毎月同じ金額を返済していく」という返済方式のことです。支払い額を決め、毎月その金額になるようにローンの元金と金利を調整します。返済額に対する元金と利息の割合は毎月変わりますが、最終的に支払う金額が均等になるよう調整されていることから、「元利均等返済」という名前になっているわけです。

そんな元利金等返済のポイントは、月々の支払い額が変わらないこと。毎月8万円ずつ返済するという契約内容で住宅ローンを組んだ場合、返済1ヵ月目でも35年目でも返済額は8万円です。月々のローン返済額がわかりやすいことから、民間の金融機関を中心に、数多くの住宅ローンで元利金等返済方式が採用されています。

ただし、一定期間ごとに金利が見直される「変動金利」や「変動金利+固定金利」で住宅ローンを組んでいる場合は、金利の見直しと同時に返済額が変わる場合もあるため、注意が必要です。とはいえ、日本では長期間不景気が続いており、住宅ローンの利息は非常に低い数値に留まっています。たとえ急激に景気が良くなり、変動金利が上がることになったとしても、多くの住宅ローンでは「金利の上げ幅は前回の25%まで」と決まっているため、無制限に利息が高くなる心配はありません。

元利均等返済のメリット・デメリット

元利均等返済のメリットは、以下の通りです。

・支払い額が固定なので出費を管理しやすい
・元金均等返済よりも返済初期の負担が軽い

元利均等返済を選ぶ最大のメリットは、返済額を固定できるため、長期的な返済計画を立てやすいこと。毎月のようにローン返済にあてる金額が上がったり下がったりすると、月々の収入からいくら住居費として残しておくべきかをその都度、考える必要があります。しかし、元利均等返済の場合、基本的には来月も20年後も支払う金額は同じです。「○年後にローンを完済するまで、毎月○万円住宅ローンの返済に当てる」と決めておけば、生活費や貯金、子どもの教育費等の管理に集中することができるでしょう。

また、元利均等方式は、ローンの返済開始時点の負担が、元金均等方式よりも軽いです。住宅ローンの返済額は、「元金×利息」で決まるため、基本的には元金が多く残っていればいるほど利息負担も重くなります。マイホームの購入直後は、何かと物入りです。ローン返済以外にも家具や家電の購入費用や引っ越し代金等が必要になることを考えると、返済初期の負担が軽いに越したことはありません。子どもができれば教育費等も増えるので、ご家庭によっては家計の設計が崩れてしまう場合もあるでしょう。

詳しい内容は後で触れますが、毎月固定の元金に利息を上乗せして返済額を決める元金均等方式だと、元金が多く残る初期の返済額が高くなってしまいます。その点、元利均等方式だと、ローンを借りる際に月々の支払い額を固定することが可能です。借り入れの時点無理のない返済額を決めておけば、突発的な出費にも対応できるでしょう。

元金均等返済とは

元利金等方式と違い、「毎月一定額の元金と、元金に応じた利息の合計額」を支払うのが元金均等返済です。

元金均等返済の概要

元金と利息を均等に返済していく元利金等方式と違って、元金均等返済では、元金だけを均等に返済していきます。元金の返済を月6万円と決めていた場合、毎月6万円+利息を完済までずっと支払っていくイメージです。住宅ローンは、元金の額が多いと利息の負担も増えるので、「元金+利息」を返済する元金均等返済では、返済開始直後の負担が重くなるという特徴があります。

一方、元金を集中的に返済していくため、ある程度の期間返済を進めると、元金の額が減って金利負担が軽くなるのも元金均等返済方式の特徴です。ローン返済総額を比較した場合、元利金等返済よりも元金均等返済を選んだ方が、支払う費用は安くなります。

元金均等返済のメリット・デメリット

元金均等返済のメリットは、「返済が進めば進むほど月々の返済額が安くなる」「返済総額が元利金等方式よりも安い」ことです。毎月一定額ずつ元金が減っていくので、長期的に見ると月々の金利負担を抑えられます。

ただ、住宅ローンの返済開始直後は、ローンの元金がほぼ全額残っているため、元金均等返済だとどうしても毎月のローン返済額が高くなりがちです。元利金等返済と違い、毎月ローンの利息分が変わるので、収入の中からいくら住居費を確保しておけば良いのかわかりづらいという問題もあります。元金均等返済を利用するなら、借り入れる額を抑えて、ある程度出費が増えても対応できるようにしておいた方が良いでしょう。

元利均等返済と元金均等返済どちらがお得?

金銭面を比較すると、元利金等返済よりも元金均等返済の方がお得です。
ただ、元利金等返済には「月々のローン返済額を一定にできる」という強みがあるため、「多少の節約効果なら元利金等返済を選びたい」と考える人もいるでしょう。

そこで、「融資額」「返済期間」「金利」といった基本条件を揃えて、元利金等返済と元金均等返済のどちらがお得なのかを実際に計算してみます。使用する条件は、以下の通りです。

・借入額2,000万円
・返済期間35年
・固定金利
・金利1.56%
・ボーナス返済なし

この場合、「元利金等返済」は35年間で「2,601万円」、「元金均等返済」は35年で「2,551万円」返済することになります。返済方法を元金均等方式に変えるだけで、50万円もの節約が可能です。

ただし、返済1ヶ月目に限ると、元利金等返済は月6万2,000円、元金均等返済だと月7万4,000円の支払いをする必要があります。元金均等返済だと、初期の返済額が1万円以上高くなってしまうので、上記の金額差を無理なく受け入れられるかどうかで判断するのがおすすめです。

自分に向いているのは元利均等返済と元金均等返済のどちら?

元利金等返済が向いているのは、「多少金利負担が増えても良いので、月々の支払い額を固定したい」というタイプ。元利金等返済方式なら、月々のローン返済額を一定にできるので、家計を楽に管理できるでしょう。

一方、「とにかく住宅ローンの利息を安くしたい」場合は、元金均等返済がおすすめです。返済開始からしばらくの間は、元利金等返済より返済額が高くなるので大変ですが、ある程度の期間我慢できれば、月々の返済額も返済総額も節約できます。

まとめ

住宅ローンは、いくら借りるか、何年かけて返していくかだけでなく、「どうやって返済するか」によっても返済の大変さが変わります。元利金等返済は月々の出費が一定で、家計を管理しやすい代わりに利息負担が大きくなり、元金均等返済は、返済総額が安くなる代わりに返済開始後数ヶ月の支払額が高くなるのが特徴です。

金銭的には元利金等返済のほうがお得ですが、どちらの返済方法が合っているかは人それぞれなので、家を買うときは自分たちのライフスタイルに合った内容の住宅ローンを組みましょう。

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