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一戸建ての維持費はいくら?シミュレーションでマンションの費用と比較

更新日:2024.12.02

一戸建ての購入を検討する際に気になるポイントの1つが、年間にかかる維持費です。住宅を所有すると修繕費や保険料、固定資産税などがかかり、家を建てる際には大まかにどれくらい必要か事前に知っておくことが大切です。

この記事では、一戸建てにかかる維持費を修繕費用や保険料、税金に分けて解説します。マンションの維持費との比較もシミュレーションを用いて解説するので、一戸建ての購入を迷っている人はぜひこの記事を参考にしてください。

【この記事でわかること】

  • 一戸建ての維持費は年間40万円が目安
  • 一戸建ての維持費としてかかる修繕費用・保険料・税金
  • 一戸建てとマンションの維持費をシミュレーションで比較
  • 一戸建ての維持費を抑えるコツ

一戸建ての維持費は年間40万円が目安

一般的に、一戸建ての維持費は年間40万円が目安とされています。維持費でかかるとされる主な項目は、修繕費・保険料・税金の3つです。

家の品質や土地価格によって異なりますが、概算では1年あたり以下の費用がかかります。

項目 費用
修繕費 18万円
保険料 7万円
税金 15万円
合計 40万円

それぞれの維持費の詳細は後述します。

一戸建ての維持費としてかかる修繕費用

ここでは、一戸建ての修繕費について以下4つの箇所から解説します。

  • 屋根
  • 水回り(キッチン・バス・洗面所)
  • フローリング
  • 外壁

上記4つの修繕費用について見ていきましょう。

屋根

屋根の修繕費用は、種類や工法によって異なります。国土交通省の資料を参考に以下の表にまとめたので、参考にしてください。

屋根の種類 修繕費用の目安
スレート屋根の塗り替え 20〜80万円
金属屋根の重ね葺き 90〜250万円
瓦屋根の交換 70〜120万円

※参考:部位別リフォーム費用一覧丨国土交通省

屋根の種類によって修理費用は異なり、特にガルバリウム屋根など金属屋根の重ね葺きは高額になる傾向があります。

スレート屋根の塗り替えは比較的安価で、その中間となるのが瓦屋根の交換です。

水回り(キッチン・バス・洗面所)

キッチン・バス・洗面所など水回りの修繕費用は、以下の価格が目安となっています。

水回りの種類 修理費用の目安
システムキッチン(I型)の交換 40〜80万円
システムバスの交換 60〜150万円
洗面所の改装 20〜100万円

※参考:部位別リフォーム費用一覧丨国土交通省

住宅設備のグレードによって費用は大きく変わりますが、システムバスの交換では60〜150万円程度が見込まれます。給排水や衛生設備、ガス設備などの耐用年数は15年であるため、この期間を目安にリフォームを検討することがおすすめです。

※参考:主な減価償却資産の耐用年数表丨国税庁

フローリング

フローリングの修繕費用は、工法によって以下のように異なります。

工法の種類 修繕費用の目安
張り替え工法 9〜18万円
重ね張り工法 6〜14万円

フローリングの張り替え目安は15〜20年とされており、床材の種類によっても費用が異なります。既存の床材の上に新しいフローリングを張る”重ね張り工法”では、張り替え工法よりコストを抑えられますが、段差ができるなどのデメリットがあります。

外壁

外壁の修繕費用の目安は以下の通りです。

工法の種類 修繕費用の目安
外壁材の重ね塗り 50〜150万円
サイディングの上貼り 80〜200万円

※参考:部位別リフォーム費用一覧丨国土交通省

サイディングの上貼りと比較して、外壁塗料を上塗りする重ね塗りのほうが安い費用でリフォームできます。外壁塗装は外壁の傷みが少ない場合に向いていますが、築年数が古い場合は張替えのほうがおすすめです。

一戸建ての維持費としてかかる保険料

一戸建ての維持費には、火災や地震に備えるための保険料も含まれます。

  • 火災保険
  • 地震保険

ここでは、上記2つの保険についてそれぞれ解説します。

火災保険

火災保険の費用は、建物の種類や構造、築年数や所在地、契約年数などによって異なります。

例として、以下の条件で新築住宅を購入するときの火災保険料を見ていきましょう。

【条件】

● 所在地:東京都

● 構造:木造

● 建物保険:2,000万円

● 家財保険:500万円

上記の条件の場合、火災保険料の目安は1年契約で2万円程度、5年契約では8万円程度になります。火災保険は最長5年までの契約が可能であり、1年より総支払額が安くなる点が特徴です。

※参考:戸建ての火災保険 比較・相場丨価格.com

地震保険

上記の条件で新築住宅を購入した場合、地震保険料の目安は1年で46,000円程度、5年で30万円程度です。

地震保険は、国と民間の保険会社が共同で運営しています。保険料や補償内容については、各社で同じ内容となっています。

※参考:戸建ての火災保険 比較・相場丨価格.com

一戸建ての維持費としてかかる税金

ここでは、一戸建ての維持費として必要な税金について解説します。

  • 固定資産税
  • 都市計画税

上記2つの税金とその目安額について、順番に見ていきましょう。

固定資産税

固定資産税は、土地や建物などの不動産を所有している人に毎年かかる地方税です。税率は1.4%で、以下の計算式から税額を求められます。

固定資産税額 = 固定資産税評価額(課税標準額)× 税率1.4%

固定資産税額は所有する土地の地価や建物の価値によって違いがありますが、一般的な土地付き住宅の場合は固定資産税が年間10〜15万円ほどかかるといわれています。

※参考:固定資産税・都市計画税(土地・家屋)の計算例丨名古屋市

都市計画税

都市計画税の税率は0.3%程度です。各市区町村が税率を決定できますが、0.3%よりも高い税率にはできません。

税額は以下の計算式で求められます。

都市計画税額 = 固定資産税評価額(課税標準額)× 税率0.3%

都市計画税は土地にのみ課税され、1年間の平均納税額は3〜5万円とされています。

※参考:都市計画税丨総務省

一戸建てとマンションの維持費をシミュレーションで比較

ここでは、一戸建てとマンションの維持費をシミュレーションで比較して見ていきましょう。

  • 税金
  • 管理費
  • 修繕積立金
  • 保険
  • 駐車場代など

上記5つの項目をそれぞれ見ていきましょう。

税金

以下の条件において、一戸建てとマンションの固定資産税を比較します。

【条件】

● 住宅価格5,000万円

○ 一戸建て:土地3,500万円・建物1,500万円

○ マンション:土地1,500万円・建物3,500万円

● 築年数10年

● 固定資産税評価額

○ 土地:金額の70%

○ 建物:金額の60%

一戸建てとマンションの固定資産税の計算式は以下の通りです。なお、土地については、小規模住宅用地の特例(固定資産税:価格×1/6、都市計画税:価格×1/3)を適用します。

税金 一戸建て マンション
土地 固定資産税 3,500万円×70%×1.4%×1/6=5万7,167円 1,500万円×70%×1.4%×1/6=2万4,500円
都市計画税 3,500万円×70%×0.3%×1/3=2万4,500円 1,500万円×70%×0.3%×1/3=1万500円
建物 固定資産税 1,500万円×60%×1.4%=12万6,000円 3,500万円×60%×1.4%=29万4,000円
都市計画税 1,500万円×60%×0.3%=2万7,000円 3,500万円×60%×0.3%=6万3,000円

上記の税額をまとめると、以下のようになります。

一戸建て マンション
土地にかかる税金 8万1,667円 3万5,000円
建物にかかる税金 15万3,000円 35万7,000円
合計税額 23万4,667円 39万2,000円

一戸建てのほうが土地にかかる税額を抑えられるため、マンションより固定資産税額などが安くなります。

※参考:固定資産税の住宅用地の特例とはどのようなものですか。丨金沢市

管理費

マンションでは毎月管理費が発生しますが、一戸建てにはありません。

国土交通省の資料によれば、1戸あたりのマンション管理費の平均は月額17,103 円となりました。したがって、年間では20万円程度の管理費がかかるといえます。20年間居住を続けた場合、400万円のコストが見込まれるでしょう。

※参考:令和5年度マンション総合調査結果からみたマンションの居住と管理の現状丨国土交通省

修繕積立金

修繕積立金も、一戸建てにはありませんがマンションでは毎月発生する費用項目です。

国土交通省の資料によれば、駐車場使用料などからの充当額を含めた修繕積立金の総額の平均は、13,378円です。1年間では、16万円程度の出費になります。

マンションに住んでいる限り、管理費と同様に修繕積立金も払い続ける必要があります。20年間住み続けた場合は320万円ほどのコストが見込まれるでしょう。

一戸建てなら、リフォーム費用は必要ですが管理費や修繕費はかかりません。

※参考:令和5年度マンション総合調査結果からみたマンションの居住と管理の現状丨国土交通省

保険

物件価格が同じでも、一戸建てとマンションでは火災保険料が異なります。マンションは耐火構造で火災保険の対象となる範囲が専有部分と家財に限られているため、保険料が一戸建てより割安であるためです。

例えば、一戸建てとマンションともに保険金額が建物1,000万円、家財が500万円の場合、1年あたり以下のような保険料になります。

一戸建て(非耐火構造) マンション
建物保険金額 4万円程度 3,000円程度

※新築で地震保険なし

上記のように、一戸建てとマンションでは保険料が大きく異なります。

※参考1:戸建ての火災保険 比較・相場丨価格.com

※参考2:マンションの火災保険 比較・相場丨価格.com

駐車場代など

一戸建ての場合、自分の敷地内に車を停めるスペースがあれば駐車場代はかかりません。

マンションで駐車場を確保するためには、毎月駐車場代を支払う必要があります。エリアによって異なりますが、都内の場合は月に3〜5万円ほどかかるケースがあり、その場合は年間で36〜60万円支払うことになります。

一戸建ての維持費を抑えるコツ

ここでは、一戸建ての維持費を抑えるためのコツを見ていきましょう。

  • 耐久性に優れた家を購入する
  • こまめにメンテナンスを行う
  • アフターケアが手厚い業者を選ぶ
  • 火災保険を比較検討する
  • 簡単な修繕は自分で対応する
  • 固定資産税の軽減措置を利用する

上記6点を1つずつ解説します。

耐久性に優れた家を購入する

劣化が早いと築年数が浅い状態でも修繕の必要があるため、耐久性に優れた家を選ぶことが大切です。耐久性が高い家の条件として、以下が挙げられます。

  • 外壁や屋根の素材が劣化しにくい
  • 基礎や土台がしっかりしている
  • 湿気対策がされている

例えば、直射日光や雨風が当たる外壁は劣化しやすい箇所で、サイディングよりもタイルのほうが耐久性に優れているといえます。

地震が多い日本では、基礎や土台が頑丈であることは耐久性が高い住宅において欠かせない条件です。また、湿気や結露は建物を傷めるため、湿気対策がされていることも必要といえます。

こまめにメンテナンスを行う

定期的にメンテナンスを実施することで、住宅の劣化を抑えられます。

特に劣化しやすい屋根や外壁、キッチンやバスルームなどの水回りは、定期的にチェックしてこまめにメンテナンスを実施しましょう。

どれほど耐久性が高い家でも、日常生活を送っていると必ず傷みは生じます。傷んだ場所や劣化した部分を早めに修繕しておかないと、損傷がひどくなり高額な修繕費がかかる場合があるため、注意しましょう。

アフターケアが手厚い業者を選ぶ

年数が経過するほど傷んでいる部分が多くなるため、修繕費が高額になるのは一般的です。修繕費を少しでも抑えるには、家を建てる際にアフターケアが手厚い業者を選ぶことがポイントです。

アフターケアでチェックしたいポイントとして、以下3点が挙げられます。

  • 構造・防水の長期保証期間
  • 住宅設備保証期間
  • 地盤保証期間

なお、岐阜県を中心に住宅を提供しているオンリーホームでは、構造・防水の長期保証期間を当初20年、最長60年間としています。10年の住宅設備保証があり、自然故障が発生した場合は無償で何度でも修理を受けられます。

また、地盤保証は20年で、面積にかかわらず全額保証となっている点も魅力の1つです。

火災保険を比較検討する

同じ建物でも、火災保険の補償内容や範囲は保険会社によって異なります。火災保険の補償内容を確認し、複数社の保険を比較して必要な補償に絞れば、保険料を抑えられます。

なお、火災保険の保険期間は1年契約から最長5年契約までであり、長期になるほど保険料が割引される点が特徴です。

簡単な修繕は自分で対応する

簡単な修繕であれば、自分でDIYすることでリフォーム費用を抑えられます。

近年、ホームセンターで補修するためのさまざまな修理キットが販売されており、自分で手直しできる程度ならDIYがおすすめです。

例えば、フローリングについた細かい擦り傷などは、フローリング用補修剤を使えば修繕できます。最初は目立たない傷でも放置しておくとひどくなるケースがあるので、早めに補修して損傷を食い止めましょう。

固定資産税の軽減措置を利用する

固定資産税においては、住宅用地に対して軽減措置を利用(住宅用地の特例措置)できます。住宅用地の特例措置の内容は以下の通りです。

固定資産税 都市計画税
小規模住宅用地

※住宅1戸につき200㎡までの部分

価格×1/6 価格×1/3
一般住宅用地

※200㎡を超えた部分

価格×1/3 価格×2/3

 

※参考:固定資産税・都市計画税(土地・家屋)丨東京都主税局

住宅など、人が住むための家屋の敷地として利用されている土地(住宅用地)については、特例措置が適用され、税金が安くなります。

一戸建ての維持費で後悔しないためには

この記事では、一戸建ての維持費について解説しました。

一戸建てでは、修繕費用や保険料、税金などの維持費用が発生します。特に修繕費用については、劣化が激しいほど高額になるため、家を建てる際に耐久性が高い素材や仕様を選ぶことがおすすめです。

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これから家づくりを検討している人は、ぜひお気軽にオンリーホームへご相談ください。

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