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ネット銀行の住宅ローンのメリットは?メガバンクとの違いや手続きも解説
更新日:2022.10.04
本記事ではネット銀行のメリットについて紹介しています。
住宅ローンの申込先にはさまざまな窓口があり、中でもネット銀行は非常に人気が高く、今や一般的な選択肢の一つともいえるでしょう。
今回はネット銀行の特色に触れるとともに、メガバンクとの違いについても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
ネット銀行の住宅ローンのメリット
はじめに、ネット銀行の住宅ローンにおけるメリットについてご紹介します。
・金利が低い
・事前審査の期間が短い
・銀行窓口での対応が不要
・サービスが充実している
ネット銀行のメリットは上記の4点が代表的です。
それぞれについて、以下に解説していきます。
金利が低い
ネット銀行の住宅ローンは金利が安く設定されていることが、最大のメリットといえるでしょう。
ネット銀行の住宅ローン金利が安い主な理由は、ネット銀行は実店舗を持たないという点です。
具体的には、街の金融機関のような実店舗がない、または小規模で運営されているため、維持費や人件費といったコストを抑えられることで低金利が実現しています。
メガバンクなどと金利を比較した時、ネット銀行の金利の安さを実感できるでしょう。
事前審査の期間が短い
ネット銀行の住宅ローンは事前審査の回答が早いことで知られています。
理由としては、オンラインで事前審査申込みを完結できることです。
ネット銀行以外の金融機関では、事前審査申込用紙に必要事項を記入、必要書類を集めて提出といった手順を踏む必要がありますが、ネット銀行ではこれらが省略可能です。
必要事項についてはオンラインで直接入力、必要書類についてはカメラアップロードによってオンライン経由で提出ができることから、時間の短縮ができます。
とはいえ、オンライン審査についてはネット銀行以外でも採用され始めている方法のため、各金融機関に確認しましょう。
銀行窓口での対応が不要
ネット銀行の住宅ローンは銀行窓口での対応が不要なため、この点も大きなメリットといえるでしょう。
前述のようにネット銀行は実店舗を持たない場合が多く、そもそも窓口での対面業務がないことから、申込者の時間的な負担も軽減されます。
また、記名押印が必要な書類についても、基本的には郵送で一連の取引を完結できることから、銀行窓口への来店は不要です。
サービスが充実している
ネット銀行の住宅ローンは、さまざまなサービスが充実しています。
実店舗型の金融機関とはまた違った特色があるため、この点もメリットといえるでしょう。
ネット銀行ならではのサービスには以下のようなものがあります。
・ローン契約書の署名、押印が不要
・住宅ローン専用の手続きサポートアプリがある
・三大疾病以外の保障も金利上乗せなしで受けられる
・携帯電話会社などとグループ併用することで、さらに金利優遇がある
とはいえ前述のとおり、ネット銀行以外の金融機関においても上記サービスに着手している場合もあるため、やはり総合的な比較は必要だともいえるでしょう。
ネット銀行の住宅ローンのデメリット
次は、ネット銀行の住宅ローンにおけるデメリットについてご紹介します。
メリットの裏には必ずデメリットも存在するため、両面からの検討が必要です。
・審査基準が厳しい傾向がある
・気軽に相談するのが難しい
・つなぎ融資を取り扱っていない場合が多い
本記事では上記3点のデメリットについて解説します。
特に知っておくべき内容といえるため、ぜひ参考にしてください。
審査基準が厳しい傾向がある
ネット銀行の住宅ローンは審査基準が厳しい傾向にあります。
低金利で充実したサービスがある反面、ネット銀行以外の金融機関よりも審査のハードルは高い場合も多いため、この点はデメリットの一つです。
審査のスピードが早いということは、裏を返せば個人情報および表面的な情報のみで機械的に審査しているともいえます。
そのためネット銀行以外の銀行では、人の目が入る個別要件で例外的に審査が通るようなケースはあまりないといえるでしょう。
なお個別要件とは、審査の要件には満たない親が不動産を所有しており担保価値がある、受給予定の退職金で完済できる見込みがあるなどのケースが挙げられます。
したがって、ネット銀行では上記のような要件は加味しにくいことから、審査ハードルは高いといえるでしょう。
気軽に相談するのが難しい
ネット銀行の住宅ローンは、気軽な相談がしにくい点もデメリットに挙げられます。
サービスの性質上専任の担当者がつかず、基本的にはコールセンター窓口への相談となるため、2回目の相談では違う担当者になる場合がほとんどでしょう。
そのため、ネット銀行側で申込者ごとの背景や特有のニーズを汲み取ることは難しく、自身で検討・判断する必要があります。
とはいえ、ネット銀行のホームページは非常に充実しており、自身で判断する上で十分な情報が揃っているため、じっくり検討することが可能です。
つなぎ融資を取り扱っていない場合が多い
ネット銀行はつなぎ融資を取り扱っていない場合が多いため注意しましょう。
つなぎ融資とは、住宅ローンの融資実行までに必要な資金に対応した融資です。
例えば、住宅ローンの融資は一般的に土地・建物セットで融資を受けますが、注文住宅購入の場合、土地のみを先行して取得するケースがあります。
上記のようなケースにおいて土地のみの取得につなぎ融資を受け、建物完成時に土地建物セットの住宅ローン融資を受けることで、つなぎ融資を返済する仕組みです。
ほかには建物建築にかかる着工金、中間金などにも対応しています。
ネット銀行はつなぎ融資に対応していない場合が多いのですが、「分割融資」に対応している場合はあるため、事前に確認しましょう。
分割融資とはその名のとおり、必要なタイミングで融資金額の一部を分割して受けられる融資です。
そのため、分割融資に対応していればつなぎ融資を利用する必要はありません。
ネット銀行とメガバンクの住宅ローンの違い
次はネット銀行とメガバンクの住宅ローンの違いについて比較しましょう。
住宅ローンを検討するにあたり、ネット銀行とメガバンクの違いは最も気になるポイントではないでしょうか。
本記事では以下の2点についてご紹介します。
・ネット銀行は全てオンラインでの手続き
・ネット銀行は手数料が必要になる
上記、特に大きな違いである2点について解説します。
ネット銀行は全てオンラインでの手続き
前述しましたが、ネット銀行はすべてオンラインで手続きが完結します。
反面、メガバンクは申込み店舗への来店が必要になる場合が多いため、この点は大きな違いといえるでしょう。
時間的な都合を考えればネット銀行に軍配が上がりますが、住宅ローン担当者との対面による面談を希望したい場合には、メガバンクをおすすめします。
したがって、必ずしもどちらの方が良いとはいえないことから、自身のニーズに沿った金融機関を選択するとよいでしょう。
ネット銀行は手数料が必要になる
ネット銀行は事務手数料が多くかかります。
メガバンクの事務手数料は融資金額にかかわらず、一律で3~4万円程度であるのに対し、ネット銀行は融資金額の2%前後が事務手数料として必要です。
そのため、融資金額が多くなるにつれてネット銀行とメガバンクの事務手数料の差は大きくなるといえます。
ただし、メガバンクでは「保証料」が必要になり、ネット銀行では保証料がかかりません。
そのため事務手数料および保証料自体にはそこまでの差はないことがわかります。
ただし、ネット銀行の融資手数料には各社に差があるため、その都度比較が必要です。
ネット銀行の住宅ローンの手続き
次はネット銀行の住宅ローン手続きの手順についてご紹介します。
一般的な流れとしては以下の通り、メガバンクと同じです。
・手続き①:仮審査
・手続き②:本審査
・手続き③:ローン契約
・手続き④:融資実行
以下、ネット銀行の住宅ローン手順について、上記4つの行程に分けて解説します。
主な流れはメガバンクなどと同じですが、内容については少し違いがあるため、その点についても触れながらご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
手続き①:仮審査
住宅ローンの申込みは仮審査から始まります。
前述しましたが、メガバンクなどの場合は事前審査申込書に手書きで記名、押印する方式が一般的です。
ネット銀行ではホームページや専用アプリからのオンライン申込みが主流となっており、気軽に申込みができるようになっています。
各金融機関が設けている審査基準を満たすことで、次のステップへ進めます。
なお、仮審査の結果は多くの場合Eメールによって届く場合が多く、メガバンクなどは書面での回答が一般的です。
手続き②:本審査
仮審査を通過すると、本審査のご案内と申込書類一式が届きます。
ネット銀行の場合は申込者の自宅へ直接書類が届くため、自身で書類および必要書類を同封のうえ、郵送するのが一般的です。
メガバンクなどの場合、多くは不動産会社が窓口となっているケースが多いため、必要書類および申込書を不動産会社へ提出し、不動産会社経由で本審査を申込みます。
本審査は仮審査よりも審査結果までの日数を要し、早ければ1週間、長ければ2~3週間かかることもあるため、スケジュールには注意が必要です。
手続き③:ローン契約
本審査に通過すると、次はローン契約です。
住宅ローンの契約は「金銭消費貸借契約書」に融資金額・金利条件・融資期間などの条件がすべて記載されており、本書類に記名押印することでローン契約は成立します。
上記ローン契約の内容についてはネット銀行、メガバンクなども同じです。
ただし、メガバンクでは窓口へ出向く必要がありますが、ネット銀行の多くは来店不要のため、郵送での手続きとなります。
契約書に貼る収入印紙については、ネット銀行とメガバンクのどちらにおいても必要な場合と不要な場合があるため、事前に確認するとよいでしょう。
手続き④:融資実行
ローン契約が滞りなく完了すると、いよいよ融資実行です。
融資実行は、あらかじめ決められた融資実行日に、司法書士による所有権移転登記や抵当権設定登記などに必要な書類すべての確認を経て実行されます。
上記実行の流れはネット銀行、メガバンクなど共に同じですが、ネット銀行は融資実行の場所に指定はなく、メガバンクなどはそれぞれの金融機関での融資実行が原則です。
ネット銀行の融資実行は金融機関で行う必要もないため、不動産会社などを決済場所にすることも多くあります。
ネット銀行で住宅ローンを組む際のよくある質問
次は、ネット銀行で住宅ローンを組む際のよくある質問についてご紹介します。
今回は特に多い質問である以下の3点をピックアップしました。
・ネット銀行の住宅ローンはどんな人に向いている?
・ネット銀行の住宅ローンの金利が安い理由は?
・ネット銀行の住宅ローン審査に必要な書類は?
ネット銀行とメガバンクなどについて、どちらが良いかはニーズによって異なるため、以下をご参考いただき、比較検討の材料になれば幸いです。
ネット銀行の住宅ローンはどんな人に向いている?
ネット銀行の住宅ローンは、以下のような方に向いています。
・忙しく、店舗に足を運ぶ時間がない
・変動金利かつ低金利を優先したい
・主体的に進められる方
上記に多くあてはまる方ほど、ネット銀行の住宅ローンがおすすめです。
逆に、下記にあてはまる方はネット銀行にはあまり向いていないといえるでしょう。
・住宅ローンの担当者から、じっくりと説明を受けて判断したい方
・住宅ローンの審査に不安がある方
・タイトなスケジュールで進めたい方
上記の場合、ネット銀行ではなくメガバンクなどに個別で相談された方が良い場合もありますので、よく検討の上進めましょう。
ネット銀行の住宅ローンの金利が安い理由は?
ネット銀行の住宅ローンの金利が安い理由は、前述の理由も含めて以下の3点が挙げられます。
・審査のハードルを上げて返済事故率を低くしている
・実店舗を持たず、オンラインを最大限活用している
・審査にはシステムを使用しているため、大量の審査受付が可能
上記3点が、ネット銀行の金利が安い主な理由であり、ポイントは経費の削減、審査基準の高さです。
ネット銀行の品質を維持するためには、上記のポイントは必須といえるでしょう。
ネット銀行の住宅ローン審査に必要な書類は?
ネット銀行の住宅ローン審査に必要な書類は、一般的にはメガバンクなどと同じです。
・運転免許証などの本人確認書類
・源泉徴収票(自営業の場合、確定申告書)
・健康保険証
・収入の証明書(課税証明書など)
・その他の借入明細
・住民票
・物件関係資料
主に上記の書類が必要となりますが、要件によって追加の書類が必要となる場合があります。
ネット銀行は審査に期間を要する場合もあるため、極力書類に不備がないよう、何度も確認して揃えるようにしましょう。
ネット銀行の住宅ローンを活用して新築を建てよう
ここまで、ネット銀行における住宅ローンのメリット・デメリットや、メガバンクとの違いやよくある質問などについて紹介してきました。
新築住宅を購入するにあたり、ネット銀行の住宅ローンは非常に魅力的な商品であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
比較検討のうえ、ネット銀行の住宅ローンを上手に活用していきましょう。
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